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期待作の湊かなえドラマ『リバース』、カワイイだけで30代迎えた小池徹平の試練

文=美神サチコ/コラムニスト
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期待作の湊かなえドラマ『リバース』、カワイイだけで30代迎えた小池徹平の試練の画像1「Thinkstock」より

 4月14日からスタートする連続テレビドラマ『リバース』(TBS系)が楽しみで仕方がない。同ドラマは作家・湊かなえ氏の同題推理小説が原作で、これまで「原作モノの実写化」にさんざんイチャモンをつけていた私だが、これは許す。許してほしい。「漫画の実写化は飽きたが、湊かなえならウェルカム!」という視聴者も多いに違いない。

 物語は主人公・深瀬和久(藤原竜也)が越智美穂子(戸田恵梨香)と運命的な出会いを果たすところから始まるが、そんななか自宅に「人殺し」と書かれた貼り紙がされ、深瀬は動揺すると同時に、10年前の旅行で親友・広沢由樹(小池徹平)が亡くなった“事故”を思い出す。

 その後、深瀬は当時の旅行メンバーであり現在、教師となった浅見康介(Kis-My-Ft2・玉森裕太)や、県議会議員秘書を務める村井隆明(三浦貴大)、村井の妹・明日香(門脇麦)の夫で商社マンの谷原康生(市原隼人)らと再会したほか、そこには10年前の事故を探るジャーナリスト・小笠原俊雄(武田鉄矢)の姿も……と、あらすじだけでも“湊かなえワールド”全開のストーリーだ。

 藤原と戸田といえば、映画『デスノート』シリーズのコンビなので、ファンにはうれしい共演なのではないだろうか。また、三浦は二世タレントとはいえ謙虚なキャラクターで、イケメン俳優特有の浮ついたところを感じさせないのも好印象。若い頃は尖っていたイメージの市原も、最近はどこか色気が出てきた。このメンツのなかでは玉森だけが浮いているような気もするが、キャストのバランスを考えると、“若い視聴者取り込み係”として必要な存在といえる。

小池徹平への挑戦状

 その一方で、広沢の役に小池が起用されているのは、少々違和感がある。明日香以外の主要キャラクターたちは現在32、3歳になっている設定だが、10年前に大学のゼミ仲間として旅行に行ったという回想シーンも必要になってくる。これを、30歳前後の俳優陣が演じるのは仕方のないことだし、三浦や玉森なんかは余裕で大学生に見えるだろう。しかし、広沢は22歳で亡くなっているので、そのくらいの年齢の俳優を使ってもよかったはずなのに、選ばれたのは31歳の小池なのだ。

 私はこのキャスティングを、“小池徹平への挑戦状”だと思っている。小池といえば、10代の頃に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、その後、ウエンツ瑛士と組んだ音楽ユニット・WaTで活躍。近年は役者業に力を注いでいるが、いつの時代も「徹平ちゃんカワイイ!」という声がそこかしこで聞こえていた。

 そんな小池も30代に入り、インターネット上では次第に「相変わらずカワイイけど、やっぱりちょっと老けてきた……?」「歳だけ重ねて渋さが足りないから、大人の役柄は難しくなってくるかもね」といった書き込みが見られるように。つまり、小池は“30代だけどカワイイ”半面、“30代にしてはカワイすぎる”のだ。

 私は当初、これが小池の弱みになると思い込んでいたのだが、こうなったらむしろ“いつまで小池のカワイイが通用するか”で勝負するのもアリだと気付いた。そして、まさに今回は小池に大学生役をさせるというTBSからの挑戦状を突きつけられ、彼が自身のカワイイを発揮するチャンスだと思っている。

 もしかすると「もう大学生役は無理がある」と評されるかもしれないが、逆に「まだイケるね!」との声が上がれば、小池には今後ともその路線で勝負してもらいたいものだ。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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