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池江璃花子さんが発症の白血病、その壮絶な治療…発症しやすい人の特徴 医師が解説

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池江璃花子選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 去る2月12日、競泳選手の池江璃花子さんが「白血病」であることを公表し、日本全国に衝撃が走った。

 池江さんといえばバタフライなど個人で競泳5種目の日本記録保持者で、昨年のアジア大会では6冠を達成、2020年の東京オリンピックでは金メダル候補の筆頭である。

 池江さんが白血病であることをテレビのニュースで知ったとき、胸が締めつけられた。四十数年前のことを思い出したからだ。

 私が長崎大学医学部を卒業してすぐ入局した内科が血液内科で、来る日も来る日も白血病の患者さんの治療に明け暮れていた。ときに受け持ちの患者さんが週に2、3人も亡くなられることがあり、自分と医学の無力さにずいぶん落ち込んだものだ。当時は「白血病=死」というのが普通だった。

 さて、「白血病」の説明の前に、血液について簡単に説明してみる。

 採血した血液をガラス管の中に注入すると、赤血球、白血球、血小板などの有形成分は重いので下方に沈んでいく。液体成分は上方に残る(図1)。

図1

 白血球は図2のように、顆粒球、リンパ球、マクロファージに分類される。

図2

 赤血球、白血球、血小板などの血球は骨髄の中で造血幹細胞からつくられる。たとえば顆粒球は骨髄の中で骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球と成長し、桿状球、分葉核球になって血中に出てくる。

 白血病は骨髄の中で、骨髄芽球から後骨髄球までの幼若白血球(主に骨髄芽球)が異常増殖して骨髄を占拠し、赤血球や血小板などの成長するスペースを少なくしてしまうので、赤血球減少(貧血、息切れ、動悸)、血小板減少(出血、吐血、下血、皮下出血)などをきたす。

 激増した骨髄芽球などは流血中にも出てくるので、血液検査をすると白血病の診断がつく(確診は骨髄穿刺によってなされる)。骨髄芽球は顆粒球が持つ本来の働き(殺菌)ができないため、血液中の白血球が骨髄芽球などで多くなっていても、病原菌を貧食する力がないので肺炎や敗血症などの感染症を容易に起こす。これが急性骨髄性白血病である。

 リンパ性白血病も同様に、骨髄の中で幼若リンパ球が増殖しすぎて起こる。白血病は、

【白血病】

<急性白血病>
  →急性骨髄性白血病
  →急性リンパ性白血病

<慢性白血病>
  →慢性骨髄性白血病
  →慢性リンパ性白血病

に分類される。

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