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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

相次ぐ凶悪犯罪、加工食品の常食による必須ミネラル不足が影響か…亜鉛の血中濃度と暴力性

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「Getty Images」より
「Getty Images」より

 幼い子供たちが犠牲になる事件や、人々を殺傷するような凶悪犯罪が相次いでいます。自動車が散歩中の子供たちの隊列に突っ込み死者や重軽傷者が多数出るなど、事故というより事件ともいうべき事案では、逮捕された運転手は自動車がぶつかるまで気がつかなかったと述べました。断定はできませんが、この運転者の脳には異変があったのではないかと、筆者は想像しています。

 つまり、それは初期の認知症です。本連載においても再三にわたって警鐘を鳴らしてきましたが、それはこのような悲惨な事件を引き起こさないようにするために私たち自身にできることは、自分が食べるものを吟味することなのである、ということをご理解いただきたかったからです。認知症の原因物質については、数回前の本連載で紹介しているので、ご参考にしていただきたいと思います。そのなかでは、若年性認知症のことについても触れています。

 人間の脳は、とても繊細にできています。血液中のわずかな変化が、脳に異変をもたらすこともわかっています。たとえば、私たちは環境中から有害なミネラルの一種である鉛を否応なく摂取してしまっているわけですが、この有害ミネラルは体にさまざまな害をもたらすこともわかっています。その害のうちのひとつが、脳への影響なのです。

 鉛の吸収率は、大人よりも子供のほうが圧倒的に高いこともよく知られていて、子供は少量の鉛を摂取しただけでも知能指数が低下したり、神経障害を起こすことがあるのです。もちろん、大人も同様ですが、その鉛の解毒に役立っているのはビタミンCです。だから、果物などから適量のビタミンCを摂り込むことは、とても重要なのです。果物を食べることの重要性についても、この連載の中でさんざん語ってきたので、今回は触れません。

 また、亜鉛というミネラルも、鉛の解毒に役立ちます。私たちにとって身近な亜鉛源は、未精製の穀物と、同じく未精製の豆類です。ほかにも、貝類や海藻なども良い亜鉛源となります。ちなみに、100グラム中の亜鉛の濃度がもっとも高い食品は牡蠣(かき)です。魚のニシンも亜鉛をたくさん含んでいますが、最近はニシンそのものが獲れなくなってしまったので、実生活上ではなかなか良い亜鉛源にはならないかもしれません。

 ニシンが獲れなくなった原因は、言うまでもなく乱獲です。それにより私たちは貴重な亜鉛源を失ったわけです。その影響は計り知れないものがあります。今の漁業が抱えている問題のひとつは乱獲ですが、今回はそこには踏み込みません。いずれ、このことはきっちり論じていきたいと思っています。

亜鉛の血中濃度が低くなると暴力的になる

 話を戻しますが、亜鉛は鉛の解毒に役立つだけではありません。亜鉛は銅との拮抗関係を保つことでも、脳に多大な影響を与えています。アメリカでの研究によると、血液中の亜鉛濃度と銅濃度は人間の暴力性に関係していることがわかっているのです。亜鉛の濃度が低いほど人間は暴力的になるのです。暴力的な人に、銅を摂取させずに亜鉛を摂取させると、暴力性が収まるのです。

 誤解されないように、あえて申し上げておきますが、筆者は亜鉛と銅の関係だけで人間の暴力性を語ろうとしているのではありません。凶悪犯罪を、亜鉛の摂取だけで防げるわけではないと思っています。しかし、このことに関して、公的機関が調査をすべきだと思います。もしすでに行っているなら、その結果を大々的に発表してほしいものです。私たちが亜鉛不足に陥るとしたら、その原因が何なのか、はっきりとさせるべきでしょう。筆者はこれまで、仮説としてですが、工業製品的加工食品の過剰摂取が主たる原因であると述べてきました。

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