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中山真由美「お片付けで人生を素敵に」

部屋が片付かない意外な盲点「趣味のモノ」が驚くほど片付く“簡単メソッド”!

文=中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO
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 皆さんはどのような趣味をお持ちでしょうか。子供の頃から続けている趣味、大人になってから始めた趣味、人によってさまざまな趣味をお持ちだと思います。趣味は生活を豊かにしてくれますね。何かに没頭するということが、人生の幸福度を上げるそうです。趣味というほどではないけれど、ついつい見かけると購入してしまうというコレクターの方、それは立派な趣味ですね。

 さて、趣味のものはついお金をかけてしまいがちになり、いつの間にか趣味のモノで溢れている……。そんなご経験ないでしょうか。自分が好きなモノは、他のモノと比べて金銭感覚が緩くなりがちで、気づくとモノがどんどん増えていってしまいます。他のモノはじっくり考えて買うのに、趣味のモノとなると見かけた瞬間に手に入れてしまったり、多少高くても購入してしまったりします。

 それでは、趣味のモノで山のようになっているスペースをどのように片づければいいのでしょうか。

趣味のモノは趣味の特徴に応じた片付け方がある

 趣味には多くの種類がありますが、お片づけの視点から見ると、いくつかに分類することができます。

・モノを使う趣味(楽器演奏、スポーツ、アウトドアなど)

・モノを集める趣味(フィギュアのコレクション、骨とう品のコレクションなど)

・何も使わない趣味(食べ歩き、旅行、語学学習など)

 今回は、上記の中で「モノを使う趣味」に関して、お片づけ方法についてご紹介していきたいと思います。

大事な趣味のモノこそ、きちんと整理して収納しましょう。

 趣味を楽しむためには、道具が簡単に取り出せて、簡単にしまえるということがとても重要です。いくら大好きな趣味でも、準備するたびに毎回ムダな動きが多くなってしまうと面倒に感じてしまうものです。

 誤解がないようにお伝えしておくと、ここでいうムダな動きというのは趣味の中で必要とされている準備や作法のことを指しているのではありません。例えば、茶道には着物や道具の支度にとても時間をかけると思いますが、この時間自体がムダと言っているわけではありません。着物が箪笥の奥底にしまわれていて取り出すだけで30分かかるとか、使いたい茶器がどこにしまわれているかわからずに数時間探し回るとか、きちんと整理されていれば発生することはありません。

 趣味は本当にさまざまな道具を使います。私たちがお客様のご自宅に伺って趣味のものをお片づけさせていただくときは、その趣味、それぞれの道具に応じた片付け方をしています。使用頻度、使われ方、どのような保管をする必要があるか、などが気を付けているポイントです。

 趣味で使うモノの収納方法をいくつかご紹介します。

・動線を意識したギター置き場

 私の主人はギターを弾く(磨く?)ことが趣味です。減らしてほしいとお願いしてもいつの間にか増えてしまうギターは、5本用のギタースタンドに。いつも手に取るものだけをこのスタンドに置いて、置けないものはケースに入れてしまっています。このように、限られた量だけを出しておくというルールを決めておけば、部屋がギターで埋め尽くされるということもなく、適度な量にしておくことができます。ときどき入れ替えているようですが、使用頻度も明確になりますから、手放すときの目安にもなりますね。

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 ギタースタンドの後ろには、ギターを磨くときのポリッシュや、オイル類、クロスなどを置けるラックを設置しています。このようにギターの近くに並べて置けることで、取り出しやすく、しまいやすい状態にしています。

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 エレキギターはアンプやエフェクターなどの周辺機器を使用します。これらは毎回セットするのは面倒かもしれませんが、いつも広げて置かれると他の人にとってはとても邪魔。そこで、移動式のスチールラックにセットして置いています。使用するときはコロコロ引っ張ってきて電源を入れるだけ。片づける時も電源を切って、ころころと壁際に寄せます。この仕組みは主人にはとてもヒットだったようで、自分でコロコロしながら準備をしています。

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・プラモデル置き場はカラーボックス一つ分

 主人と息子はよく2人でプラモデルをつくるので、プラモデルの箱が散らかりがちでした。専門家のように常に家に作業スペースを用意しておくことはできないので、準備と片づけは作業のたびに行ってもらわなくてはいけません。また、凝りだすと少しずつ道具も増えてきて、準備と片づけが面倒だと言い出すようになりました。そこで、道具箱を用意して、収め方のルールを決めました。我が家では、カラーボックス一つ分のスペースにすべてをまとめるというルールにしています。

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 プラモデルをつくるときは、つくるプラモデルの箱と道具箱をテーブルに持っていけばすぐに作業に取り掛かれます。片づけも、道具を道具箱にまとめれば簡単に片づけられます。一つにまとめておくことで、必要なモノをパラパラと用意する必要がなく、準備や片づけがとても楽になったと言っています。このルールを決めてから、不思議と道具が置かれたままになることがなくなりました。

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 さて、いかがでしたでしょうか。趣味には多くのカテゴリがあり、使用する道具も使われ方もさまざまです。その趣味の頻度と道具の使われ方に合った片づけを行うことで、好きで取り組んでいる趣味をさらに好きになることができると思いますよ。道具を使用する趣味の片づけにおける一番のポイントは、シンプルなルールを設定するということです。みなさんも、趣味のものを楽しむためにルールを決めて大切にしてみてくださいね。

(文=中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO)

中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

【保有資格】
整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
企業内整理収納マネージャー認定講師
ファイリングデザイナー1級
心理カウンセラー
生前整理アドバイザー準1級

【著書】
『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)
『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)
『いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK』(マイナビ)
『幸せを呼ぶ ゆる片づけ習慣』(講談社)
『イラストでよくわかる かんたん片づけ術』(彩図社)
『50歳からのリセット整理術』(集英社)
『捨てられずにいる不用品の「捨てどき」がわかる本』(扶桑社)
『散らからない仕組み』(主婦の友社)

HP:Ritta Stanza 運営事務局

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