竹田恒泰氏BTSをボロクソ発言カット騒動…読売テレビはなぜ、何をカットしたのか?の画像1
『BTS official(@bts.bighitofficial) • Instagram写真と動画』より

 11日放送の読売テレビ『そこまで言って委員会NP』で、ラーメン店を経営する作家の竹田恒泰氏がいったい何を話そうとしたのか――。インターネット上で、さまざまな憶測が流れている。

 この日、同番組では、韓国男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」に関する討論が行われていた。テーマは米ビルボードのシングルチャート1位の金字塔を打ち立てた「BTSの最大の功績は」。出演者らはそれぞれパネルに記載する方式で、各人の見解を発表した。

 女性学研究者の田嶋陽子氏は「平和的手段でアメリカに打ち勝った」と絶賛。元衆議院議員の豊田真由子氏は「韓国の暗部を歌い若者に自己受容の精神を広めた」とし、元東京都知事の舛添要一氏も「現代韓国の魅力を世界に発信」と主張した。いずれも、おおむね好意的な内容だったが、竹田氏のみ「(功績は)ない」との立場を表明した。

 しかし、なぜ竹田氏が「功績はない」としたかについて、放送されることはなかった。竹田氏は11日、自身の公式Twitterアカウント上で次のように投稿した。

「【そこまで言って委員会】私があまりBTS をボソくそに言ったせいか、一言もオンエアで使われなかった」(原文ママ)

 番組の編集権は当然、放送局にある。公序良俗に反する言動や風説の流布、差別発言などは放送倫理の規定によって編集される。不適当な発言部分がカットされることはままある。だが、発言そのものがなかったことになるのはよほどのことだ。

BTSの功績に関しては韓国内でも賛否がある

 BTSがこれまでのK‐POPミュージシャンとは一線を画す音楽性やスター性があることは、全世界にこれほど多くのファンを獲得していることをみれば明らかだろう。

 だが、単純に今回の「全米ビルボードチャート1位」の件に関して言えば、異論も少なくない。ビルボードの評価基準が、BTSと引き合いに出されるビートルズや坂本九の時代と様変わりしているからだ。

 現在はCDなどの売上に加え、YouTubeの公式ミュージックビデオの再生回数なども加味される形になっており、組織的なファンを効率的に動員すればある程度の効果が見込めるようだ。韓国政府は国策としてBTSなどのミュージシャンの海外展開を後押ししていることもあって、本来、権力から自由であるべき文化・芸術活動を国策として使用することに対する反論や、過激なファンによる動員への懐疑論も韓国内で聞かれ始めている。当サイトが記事『BTSのビルボード1位、韓国内でアーミーの操作行為・音源総攻撃」と懐疑論浮上のワケ』(2020年9月15日)で報じた通りだ。

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