三重県の年末年始オールナイト営業にパチンコ業界が戦々恐々…懸念される最も危険な事態の画像1
積み上げられたパチンコ玉(「Wikipedia」より)

 この冬、新型コロナが一向に終息の気配を見せず、北海道の「さっぽろ雪まつり」は来場型の開催を見送り、兵庫県・西宮神社の「福男選び」は中止となった。さらに、複数の市町村で成人式が延期や中止になるなど、風物詩ともいえるイベントに大きな影響が出ている。

 パチンコファンにとって年末年始の一大イベントといえば、三重県で行われる“オールナイト営業”だろう。例年、全国から大勢のパチンコファンが駆けつける、年に一度の特別なイベントである。

最大40時間営業で懸念されるクラスター発生

 ここで「三重県のオールナイト営業って何?」という人のために、簡単に紹介しておきたい。12月31日の9時から1月2日の25時までの最大40時間、伊勢神宮参拝者にトイレや駐車スペースを提供するという名目で、同県のパチンコ・パチスロ店の営業が条例で特別に許可されている。本来、風営法では「0時から6時まで」は営業できないが、“習俗的行事その他の特別な事情のある日”は都道府県が条例を定めることで、深夜営業も可能になるのだ。

 今のところ今年も開催予定とのことだが、今後の感染拡大状況によっては、中止もあり得るらしい。

「とはいえ、仮に開催にこぎつけても、ホール側は通常営業よりもきめ細やかな感染防止対策が必要でしょうね」と語るのは、パチンコ誌のベテラン編集者・H氏だ。

 実際にオールナイト営業に参戦したこともあるH氏は、当時のことをこう振り返る。

「僕が行ったお店は、大みそかの開店前に200人以上が並んでいました。開店直後に満席になり、立ち見が出るほどの大盛況。『高設定かも?』と感じる台を手放す人なんていませんし、そもそも多くの人が24時間以上打つ前提で来ているようでした。パチンコもパチスロも『奇跡的に出続けたら、40時間で100万円勝てるかも』なんて夢を見ながら楽しむイベントなんです」(H氏)

 行列にテントを張って夜を過ごす猛者もいる、このオールナイト営業。全国からパチンコファンが押し寄せるため、今年は感染拡大が顕著な地域からの来店は自粛するよう求められるかもしれない。

「場合によっては、他県ナンバーの人は入店を断られるかも」と言うのは、都内のパチンコ店に勤めるM氏である。

「今年の春、東京のホールが営業を自粛したことで近県にパチンコ遠征する人が増え、茨城では他県からの来店を断ったホールがありましたよね。ホールとしては世間の反応が気になりますし、どういった対応をすべきか、今すごく頭を悩ませていると思いますよ」(M氏)

 入店時のマスク着用、消毒液の設置、こまめな清掃、密になる行列の防止など、今や感染対策は当たり前になっているが、店舗側は改めて徹底する必要があるだろう。

「そう、今一番怖いのは、パチンコ店でクラスターが発生することですからね」とM氏は眉をひそめる。

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