
4月5日、ジャパンネット銀行はPayPay銀行へと社名を変更した。社名変更とともに、PayPayなどZホールディングス(HD)の金融系グループ会社との連携を強化するという。
ZHDの金融系サービスが続々とPayPayの名を冠しているが、PayPay銀行になったことでPayPayユーザーにはどのような影響があるのか。PayPay銀行のお得な使い方とあわせて紹介していこう。
手数料を無料にする錬金術
そもそもPayPay銀行は名称を変更しただけで、旧来のジャパンネット銀行の特徴とほとんど変わりはない。ただ、PayPayを運営するソフトバンクグループとの関係がより強固になったと思われるので、PayPayユーザーに有利なのは間違いない。
PayPay銀行の特徴のひとつは、PayPay残高への出入金がいつでも、何回でも手数料が無料ということ。PayPayからの出金(PayPay→銀行口座)は、PayPay銀行以外の金融機関だと手数料として100円がかかる。出金したい場合はPayPay銀行を使ったほうが得なのだ。
さらに、これを利用すれば他の場面でも手数料が節約できる。
まず、PayPay銀行から現金を引き出す場合、セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行などが利用可能。毎月、最初の入出金は金額にかかわらず手数料が無料なのだが、くわえて2回目以降でも3万円以上の取引なら何度でも無料になる。
これを利用すれば、PayPay銀行以外の口座からお金をおろしたいとき、かつ近くにその銀行のATMがない場合に手数料をかけずに取引が可能になる。つまり、他銀行から一旦PayPayにチャージ、その後PayPayからPayPay銀行に出金すればコンビニでも手数料が無料で現金を引き出すことができるのだ。会社によって給与振込口座が銀行ごとに指定されている人もいるかもしれない。そのような人にとっては、PayPay銀行口座は持っておいて損はない。
PayPay銀行単独のキャンペーンも多数実施
PayPayが競合サービスに圧倒的な差をつけたのは、大々的かつ継続的なキャンペーンだ。PayPay銀行でも現在、お得なキャンペーンが実施中だ。
4月中は口座開設で最大4500円がもらえるという破格のキャンペーンもあったが、その後は口座を開設し、PayPay銀行アプリへログインすれば100円がもらえるというボーナスを5月末まで行っていた。今後も、口座開設時にお得なキャンペーンが開催される可能性が高いので、注目しておきたい。
さらに、口座開設から月1回以上、「給与を受け取る」または「一度に10万円以上の振込入金」と「PayPayアプリのチャージ用口座に登録」、このふたつの条件を達成すれば、特別金利プラス2%。さらにATM出金手数料が月3回無料になる。ただし、これは6月19日までで、かつ先着30万人限定のキャンペーンとなっている。