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乃木坂46、次の卒業は誰?1期生はキャプテン秋元真夏と生田絵梨花が濃厚、2期生は…

文=上杉純也/フリーライター
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秋元真夏(「乃木坂46オフィシャルウェブサイト」より)

 人気女性アイドルグルーブ・乃木坂46に激震が走っている。1期生の人気メンバーだった松村沙友理(28)が卒業したばかりだというのに、またも1期生の人気メンバーが卒業することを発表したのだ。

 7月22日、乃木坂46の公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』で生配信された特別番組『乃木坂46分TV』の終盤、高山一実(27)がサプライズで卒業を発表したのである。誰もが予期しなかった出来事で、本当に突然の発表だった。

 乃木坂46といえば、すでに2期生の伊藤純奈(22)と渡辺みり愛(21)、そして3期生の大園桃子(21)も、グループからの卒業や芸能界引退を表明している。まさに卒業ラッシュが止まらない状態だ。

 このなかで大園だけは意味合いが違うが、松村や高山、そして2期生の2人の卒業は明らかにあるひとつの意味を持っている。それは“世代交代”である。乃木坂46は、3、4期生メインへとシフトチェンジしつつあり、これまでグループを引っ張ってきた1期生がそのサポートに回っているというのが現状なのだ。

 もともと2011年8月21日のグループ結成時は36名もいた1期生。それが10年経って、高山の卒業後は6名にまで減る。そこで今回は、残る1期生6名の“現在地”を検証してみたい。

和田まあや、樋口日奈、星野みなみ、齋藤飛鳥の卒業は遠い?

 まずは現在発売中の27枚目シングル『ごめんねFingers crossed』で唯一、選抜入りを逃した和田まあや(23)。彼女の選抜入りは、これまでわずか2回しかない。そのため“不人気メンバー”扱いされ、一部ファンの間では絶えず卒業の噂が出ている。

 だが、選抜入りはしていなくとも、彼女のグループへの貢献度は見逃せない。ほんわか・ほのぼのとしていて、アンダーメンバーを常に支える縁の下の力持ちなのだ。むしろ必要以上にガツガツせず、決して他人を妬まないという一面が、逆に裏目に出てしまった感じだ。たとえ今後も選抜入りはできなくても、彼女は彼女なりにグループ内での生き方を見つけているのではないだろうか。

 最新シングルで5度目の選抜入りを果たした樋口日奈(23)には、今後ますます期待がかかる。今年の正月に放送された木村拓哉(48)主演のスペシャルドラマ『教場2』(フジテレビ系)に出演し、共演者たちからその演技を絶賛されたのだ。これまで数多くの舞台に出演しているが、その経験が生きるかたちとなった。

 今年4月には『フラガール-dance for smile-』で舞台単独初主演を果たしているが、今後はドラマ出演も増えていくとみられている。まさに遅咲きといっていい。まだ23歳と若く、今後は選抜の常連メンバーになっていくのは間違いない。

 選抜の常連・星野みなみ(23)はどうか。デビューから27曲中25曲で選抜入りしている彼女は、“かわいいの天才”と称されるように、1期生のなかでは年下組にあたる。ときおり甘えん坊な一面を見せるものの、4期生が入ってきたあたりから徐々に“お姉さん”の雰囲気も漂わせるようになった。ただ、マイペースな性格がアダとなっているのか、グループを離れての外仕事が圧倒的に少ない点が気になる。

 1期生の年下組といえば、現在の乃木坂46の“顔”ともいえる存在・齋藤飛鳥(22)を忘れてはいけない。16年7月に発売された15枚目シングル『裸足でSummer』で初めてセンターに抜擢されて以降、計4枚のシングル表題曲でセンターを務めており(ダブルセンター1曲含む)、卒業した白石麻衣や西野七瀬の後継者たる地位を確立した。

 しかも、1期生のなかで最年少。今年8月の誕生日で、まだ23歳である。白石卒業時が28歳だったことを考えるとあと5年、最低でも25~26歳くらいまではグループを引っ張れるだろう。ここ4作はセンターから外れ、3期生や4期生にそのポジションを譲っているが、ここ一番の勝負曲ではセンターの座に返り咲くとみている。逆に後輩たちがグループのセンターとして本当にふさわしくなるまでは“見守る存在”でいてくれないと、乃木坂46としては困った事態に陥ることになる。

 1期生でも、以上の4人はまだまだ卒業からはほど遠いとみる。逆に、いつ卒業してもおかしくないのが、次の2人だ。

生田絵梨花&秋元真夏は卒業間近か

 ひとりは生田絵梨花(24)。持ち前の美声を生かしてミュージカル女優としても活躍中で、最初はオーディションを受けて役を勝ち取っていったが、今やヒロインとして引っ張りだこの売れっ子ミュージカル女優となった。

 務めた舞台は『リボンの騎士』『ロミオとジュリエット』『モーツァルト!』などで、今年5月下旬からは自身3度目となる『レ・ミゼラブル』の公演がスタート、10月頭までの長丁場の公演をこなしている。

 17年に第8回岩谷時子賞奨励賞を、19年には菊田一夫演劇賞を受賞するなどミュージカル女優として揺るぎない評価を得ているだけに、もはやグループを離れてもまったく問題はない。むしろ、ミュージカル関係者の多くが「早く乃木坂46を卒業して舞台に専念してほしい」と思っているのではないだろうか。

 残る1期生は2代目キャプテンの秋元真夏(27)だ。彼女は12年12月にリリースされた4枚目シングル『制服のマネキン』以降、最新シングルまで24作連続選抜入り。これまでセンター経験はないが、単独でバラエティに出演することが多いので、乃木坂ファンでなくても顔なじみの存在だろう。

 某有名女子大学に進学した、グループきっての“頭脳派”で、クイズ番組や教養バラエティの常連でもある。高山と同学年ということもあり、年齢的にいつ卒業してもおかしくない。もしそれが今突然発表されたとしても、知性派女性タレントとしての需要は現状、増えることはあっても減ることはないだろう。

もう1人、卒業濃厚なメンバー

 ここまで1期生の現状について考察してきたが、“卒業”というキーワードだけに絞ってみると、もう1人、メンバーが浮かび上がってくる。

 グループ最年長の2期生・新内眞衣(29)だ。彼女は現在、『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送ほか)のレギュラーパーソナリティを務めている。今年6月に発表された『リスナーが本気で選んだラジオ番組最強番付2021』のアイドル・声優部門で3位を獲得するなど、ラジオパーソナリティとしての実力は折紙つき。

 ただ、来年1月には30代に突入する。過去に多くの女性アイドルが30歳になるタイミングで卒業を考えたと語っているだけに、彼女も例外ではないのではないか。仮に卒業で『乃木坂46の~』を降板することになっても、ラジオパーソナリティとしては引く手あまたに違いない。

 したがって、卒業の可能性が高いのは1期生の秋元と生田、そして2期生の新内ということになる。このうち、卒業のタイミングがまったく読めないのが生田だ。前述したように、彼女は乃木坂46の大看板なしでも女優として間違いなく活躍できる存在だが、一方で乃木坂46という帰る船があるからこそ、個々の仕事をがんばれているという見方ができるのも事実。それでも、ミュージカルに軸足を置くことを考えれば、卒業も当然の選択となる。そういう意味で、今は卒業するタイミングを計っている状態なのかもしれない。

 新内は、遅くとも31歳になる再来年1月までの間に何か動きがあるだろう。気になるのは、新内が卒業してしまうと2期生の選抜常連が1人もいなくなってしまう点だ。2期生からは、この春で卒業した堀未央奈(24)と新内が選抜の常連だった。現在、新内以外で残る2期生は4人。この4人のなかから選抜常連組が1人でも2人でも現れるまでは、“2期生の火”を絶やしたくない思いもあるだろう。

 タイミングで考えるなら、節目の30枚目シングルで卒業するメンバーがいるのではないか。そうなると一番可能性が高いのは、キャプテン・秋元だろう。CDリリースのサイクルを考えると、恐らく来年初夏当たりがそのタイミングとなる。

 彼女は19年9月に2代目キャプテンに就任しているので、丸3年という節目だし、残された時間でキャプテンの座を引き継ぐ後輩(3期生の久保史緒里<20>か梅澤美波<22>が濃厚か)の、さらなる成長を見守るという意味合いもある。

 秋元にとって気がかりがあるとすれば、新メンバーとなる5期生の存在か。現在、新メンバーオーディションの応募期間中で、今年12月に新メンバーの合格発表が行われる予定となっている。もし、秋元が30枚目シングルで卒業してしまうなら、一緒の活動期間は10カ月にも満たなくなる。キャプテンとして、できるだけのフォローはしたいハズだ。

 女性グループアイドルは、うまく世代交代していくことで、より息の長いグループになっていく。そういう意味で、卒業はまさに“宿命”なのである。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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