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「風邪ひいてまんねん」でお馴染みの「改源」はなぜ日本人に愛され続けるのか?

構成=武松佑季 撮影=尾藤能暢
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カイゲンファーマの風邪薬「改源」

 体調の変化に敏感になりがちなコロナ禍のご時世。少しでも体に異変を感じたら、悪化する前に回復させておきたい。そのためには、早め早めに適切な薬を飲むことが重要だ。

 水色のケースに市松模様と湯呑み茶碗のシルエットのパッケージでおなじみの「改源」は、そんな“風邪のひきはじめ”の症状から日本人の健康を守ってきた。かつてテレビCMで流れた「風邪ひいてまんねん」という風神さんのセリフで知られる改源は、2024年で販売開始から100年をむかえる日本の定番だ。

生薬と洋薬のダブル処方で風邪に効く

「風邪のひきはじめに」というキャッチコピーは、「生薬」と「洋薬」をブレンドして処方している改源の特徴にある。

 その効果について、カイゲンファーマ営業企画部の石原真二氏に聞いた。

「生薬とは、植物、動物、鉱物などから生成された天然由来の薬の総称です。人体への効果が期待され、たとえば自己治癒力を引き出してくれるものなどがあります。漢方薬は複数の生薬を特定の比率で配合したものです。食事でいえば、生薬が“食材”で、それをもとにつくられる漢方薬が“料理”と考えればわかりやすいでしょう。一方、洋薬というのは人工的に化学合成された物質で、風邪の諸症状緩和に役立ちます。

 改源には、3種の洋薬に加えて、カンゾウ末、ケイヒ末、ショウキョウ末という3種の生薬が配合されています。また、抗ヒスタミン剤などの眠くなったり口が渇いたりする成分は含まれていません。そういった点も、長年支持されている要因ではないかと考えています」(石原氏)

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カイゲンファーマ営業企画部の石原真二氏

 生薬と洋薬のダブル処方が特徴の改源は、洋薬が風邪の症状として多い「のどの痛み」「頭痛」等を緩和し、生薬が自己治癒力を引き出し身体の回復を助ける。飲むタイミングについては、石原氏もやはり「おかしいな? と思ったら、早めに」を推奨する。

 長らく、改源は常備薬として日本の家庭に親しまれてきた。近年は若い世代を中心に単身世帯が増え、一般用医薬品もドラッグストアなどで簡単に手に入るため、常備薬を持つ習慣はやや薄れているが、前述の通り、コロナ禍では体調の変化を放置しておくことは避けたい。だからこそ、「風邪のひきはじめにちょうどよく、ちゃんと効く」改源を手元に置いておきたい。

 しかし、若い世代を中心に、改源はかつてほどの知名度がなくなっているのも事実。石原氏も、その点を課題に挙げる。

「こういった昔ながらの薬は消費者の若返りが難しく、現在ご愛用いただいているのも、昔から飲んでいるご年配の方々が中心です。近年はテレビCMも流しておらず、改源のキャラクターである風神さんの『風邪ひいてまんねん』のフレーズを知らない若い方も多くなってきました。そこで今年度は、久しぶりに風神さんを復活させ、ウェブやSNSを中心に従来とは異なる広告宣伝手法で、若い世代に知っていただけるような活動を進めていく予定です。今後も、若い方々への認知度を上げていくことは重要だと考えています」(石原氏)

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