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『報道ステーション』リニューアルの裏で「炎上CM」担当者をテレ朝が重用… 局内で波紋呼ぶ

文=編集部
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問題となった『報道ステーション』のウェブCM

 日本を代表するニュース番組といっていいであろう『報道ステーション』が、10月4日よりリニューアルされる。その目玉は、6月にNHKを退職したばかりの大越健介氏を月曜から木曜担当のメインキャスターに据える点だ。

 NHK時代には政治記者として活躍後、ワシントン支局長などを経て、『ニュースウオッチ9』や『サンデースポーツ』のキャスターを務めてきた知名度抜群の大越氏。学生時代には、東大野球部ながら日米大学野球の日本代表に選ばれるほどのスポーツマンだったという点からも、硬軟併せ持ったお茶の間受けするキャラクターが、『報道ステーション』でさらに活かされるのではないかと期待が寄せられている。

 その一方で、今回のリニューアルの舞台裏では、テレ朝局員も首をかしげる人事が行われていたという。今年3月に大きな物議を醸した、同番組のウェブCMの制作責任者が事実上“出世”して、より番組の中枢にかかわることになったというのだ。

 会社帰りの女性が、テレビ通話の相手に向かって、「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって、スローガン的に掲げている時点で、何それ、時代遅れって感じ」「それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね?」などと話しかけて、「9時54分。ちょっとニュース見ていい?」を締めると同時に、画面全体に「こいつ報ステみてるな」というテロップが入る――そんなウェブCMが「女性の描き方が時代錯誤」「女性を馬鹿にしている」「ニュース番組の高慢さが見え見え」などの批判を浴びて大炎上、番組側はすぐに謝罪をして、CMを取り下げたという騒動は記憶に新しい。

 「このCMの制作責任者のA氏が、今回のリニューアルのタイミングで番組の骨格づくりにかかわることになった。オープニング曲やCG映像など、番組の“色”を決める重要なポジションです。このCM問題では、テレ朝は報道担当役員と報道局長を厳重注意処分していますが、なぜかこの制作責任者はお咎めなし。それどころか、これまで以上に番組に対する影響力を持つことに驚いている局員や番組スタッフは少なくなりません」(テレビ朝日関係者)

 A氏は、数年前にABEMA(AbemaTV)に出向し、ニュース番組を担当。そこでの経験を活かし、昨年から『報道ステーション』に携わり、主にネット・デジタル戦略を担当。その手腕が評価され、くだんのウェブCM制作も任されたようだ。

 「地上波に比べて、ネット放送であるABEMAでは、政治的なものも含めて、極端な意見をそのまま流すような“攻める”番組づくりができた。制作側には『議論を呼び、多少炎上するぐらいのほうが話題になる』という感覚もある。また、事実かどうかは別にして、それらを受け止められる視聴者が多いという認識も持たれている。そんな空気に慣れてしまったがゆえに、A氏もあのような挑戦的なCMを作ったのかもしれませんが、読みの甘さがあり、大きな落とし穴にハマってしまったんでしょう」(番組制作会社担当者)

  前出のテレビ朝日関係者は、そんなA氏や同氏を重用する上層部についてこう嘆く。

 「前身番組も含めて35年続いてきた『報道ステーション』の歴史の重みを認識しているのか。番組に新しい血を入れていくことは大事ですが、A氏は、局として処分者を出したほどの問題の当事者。一部では『番組プロデューサーもABEMA出向経験者。それゆえの贔屓があるのではないか』『テレ朝の最重要パートナーで、サイバーエージェントやAbemaTVの社長を務める藤田晋氏と関係が近いからではないか』などと囁かれていますが、いずれにせよ、こうした“無反省”と取られかねない局の姿勢が、視聴者からの信頼を低下させないか危惧しています」

 そこで、テレ朝の見解を聞くべく質問状を投げたが、「番組の制作過程については、従来お答えしておりません」(広報部)と回答するのみだった。

 番組関係者の間に不協和音を生じさせているこの人事が、『報道ステーション』のリニューアルにどのような影響を及ぼし、どのように世間に受け止められるのか。大越氏のキャスターぶりと共に、注目されるところだろう。

(文=編集部)

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