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これで、PPMと同じように4象限ができるので、パナソニックの数多くの事業をプロットする。それぞれの事業の年商は、プロット点を中心とした円を描いてボリューム感を表す。ただし事業が多すぎると円が重なってわからなくなるので、その場合は円は割愛してもいい。
あとは、PPMと同じだ。右下象限の事業は「負け犬」だから撤退する。左下事業は、「キャッシュ・カウ」で利益収穫事業、右上事業は「問題児」でなんとかテコ入れして左上「スター」事業に仕上げたい。この山田式PPMは「プロジェクト・ポートフォリオ・マネジメント」という。「プロダクト(製品)」ではなく、「プロジェクト(事業)」のやりくりを主眼とした考え方だ。
津賀氏は、「15年度からは反転攻勢」として1兆円投資を表明している。外部企業の合併・買収(M&A)はもちろん、大型工場建設や研究開発などで初年度の16年3月期は総額4800億円を投じる計画だ。ぜひ、山田式PPM的な戦略思想を駆使して、メリハリのある大投資を行ってほしい。
(文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント)
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