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たとえばロータリー・エンジンの復活を宣言したマツダは、バイオ燃料の研究に熱心である。バイオ燃料は生物由来の燃料であり、生物は空気中の二酸化炭素を体内に取り込んでいるので、燃やしても二酸化炭素は増えない。カーボン・ニュートラルである。ロータリー・エンジンは、バイオ燃料で復活させるに違いない。
ところで、バイオ燃料の取材で宮古島を訪れた時のことだった。サトウキビからアルコールを抽出する工場を見学させてもらったのだが、宮古島のサトウキビを全部バイオ燃料にしても、走らせられる自動車は島にある自動車だけだと聞いて、考えさせられた。
バイオ燃料は食料とのバッティングを避けなければならないのだが、サトウキビに関してはそればかりかアルコール抽出に伴う廃液の処理が大きな問題である。自動車の脱石油化は一筋縄ではいきそうにない。
注目の燃料電池車も電気自動車も、火力発電所の電力を使って水素を製造したり充電する限り、実質的には二酸化炭素を排出する。発電もカーボンフリーなエネルギーでなければならない。
(文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表)
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