JRのSuicaと改札は個人情報保護が万全じゃない!? 適切な通過速度とは?
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!
今週は、鮫肌文殊氏が、駅の改札を通り抜けるときに見えてしまう“アレ”に関して、JR東日本に直撃した!
[回答者]JR東日本ご意見承りセンター 様
個人情報の保護が叫ばれて久しい。末端とはいえ、テレビの世界で食べている者として無視できないぐらいだ。
私が放送作家になった20年以上前、テレビ局のエライ方々の間ではすでにあったのかも知れないが、現場で働くプロデューサー、ディレクター、AD、作家という番組を作る実労部隊にはそんな「個人情報の保護」なんていう思想は皆無であった。トーク番組でよくゲストの身につけてるモノをプレゼント! っていうような企画をやっても、視聴者の皆さんが応募してきたハガキはそのままスタッフルームに山積み&棚ざらし。個人情報の管理に手間がかかるのでプレゼント企画が減っている現在のテレビ界から比べたらなんとも牧歌的な時代だったものである。
もっと昔になると、信ジラレナイと思うが昭和30年代くらいの「明星」や「平凡」のような芸能雑誌には、近況報告とともにアイドルの実家の住所が掲載されていた時代があった。大御所系の方に取材すると、当時はそれを見たファンが田舎から実家を訪ねて来て大変だったそうである。当たり前だけど。
例えば今、AKB48の全メンバーの実家の住所を堂々と載っける雑誌が全国発売されたとしたらどうだろうか?
500%ありえないけど。メンバーのブログなどの発言を事細かく解析してなんとか住んでいるところを特定すべく血まなこになってるストーカーファンも吃驚仰天! 逆に「いや、いや、こっちで調べるんでそこまで書かなくていいからさ」とドン引きするかもしれない。
なんでこんなことを書いたかというと、毎日JRでSuicaを利用している者としていつも気になっていた個人情報系のギモンがあったからである。Suicaって、使っている方はわかると思うが「ピッ」ってタッチするとカードの残高が表示されるのだが、表示の反応が遅いのか、連続でタッチした場合、自分の直前でタッチした人の残高表示が残っていることが多い。あれを見るたんびに「あ、オレの前でタッチしたこいつ、残高いくらいくらあるんだ」と思ってしまう。あのSuicaの残高も立派な個人情報じゃあないのか?
だから直接、JR東日本ご意見承りセンターに聞いてみた。
「JRの改札で、Suicaをタッチすると、いつも自分の前の人の残高が残ってるんですが、どうにかならないんですか?」
担当者 そうですね〜、確かに現在そういったように、しばらく前の人の残高が表示される状態になってしまいます。ご自分の残高をご確認ということであれば、他の人がいないところを見計らってタッチしていただくしかないですね。