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星野達也『文系お父さんのための、テクノロジー講座』

交通事故の可能性解消へ…夜中に寝ながら移動も現実に 自動運転普及のインパクト

文=星野達也/ナインシグマ・ジャパン取締役 ヴァイスプレジデント

 産業にとってのインパクトも大きい。運転手の数と労働時間によって制約を受ける流通が、一気に活性化されるというメリットもあるだろう。人間が運転する必要がなくなれば、睡眠や休憩の必要がなく24時間運搬が可能だし、トラックの大型化もできる。

 しかし、ここまで考えると、運転好きのお父さんたちにとってはとんでもない話に聞こえてくる。いくら自動運転が浸透しても、当然のことながら、運転の喜びが忘れられず、どうしても自動車を運転したいというドライバーも一定の割合で存在するだろう。そういう人は、近所のサーキット(車の運転が許される場所)に行って、お金を払って運転を楽しむようになるのではなかろうか。

 馬から自動車に移動手段が置き換わっても、一定割合で乗馬を楽しむ人がいるように、車の運転が、お金持ちの贅沢な趣味となる時代になるのかもしれない。
(文=星野達也/ナインシグマ・ジャパン取締役 ヴァイスプレジデント)

星野達也/ノーリツプレシジョン株式会社 代表取締役社長、ナインシグマ・ジャパン顧問

星野達也/ノーリツプレシジョン株式会社 代表取締役社長、ナインシグマ・ジャパン顧問

東京大学工学部地球システム工学科・同大学院修了。ルレオ工科大学(スウェーデン)客員研究員。1999年に三井金属鉱業入社、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、ナインシグマ・ジャパン(現ナインシグマ・アジアパシフィック)を共同創業。研究開発費100億円以上の企業を対象に、150社とプロジェクトを実施し、オープン・イノベーションのビジネスモデルを国内で展開する。2016年ノーリツプレシジョン株式会社入社、2017年同社 代表取締役社長に就任。

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