小腹がすいたときや休憩したくなったとき、カフェや喫茶店に入る人は多いだろう。
従来、カフェや喫茶店には時間を気にせずゆっくりとくつろげるイメージがあった。しかし、最近では「長時間の利用をお断りします」といった貼り紙のある店が少なくない。
こうした規制の理由には、低価格のコーヒーを多くの客に提供することで利益を上げる回転率重視のコーヒーチェーン店が増加し、店を訪れる人が増えた一方で、混雑しているにもかかわらず長時間居続けるマナー違反の客が目立つようになったことが挙げられる。
このほかにも多くの迷惑行為が問題になっており、このままでは憩いの場だったはずのカフェがまったくくつろげない場所になってしまう可能性さえあるだろう。
そこで今回、カフェで勤務経験がある方を対象にアンケートを実施し、勤務中に実際にあった客の迷惑行為の実態を調査した。寄せられた声を紹介していこう。
逆ギレも日常茶飯事
まずは長時間居座るタイプの迷惑客。
「授業の合間なのか、学生が8人の集団で来て、そのうちの数人しか商品を頼まずに3時間以上も居続ける。『注文しないなら出ていってください』と言うと、大抵『今決めてるんで』と答えるが、その後に注文することはまずない。1人1品以上注文するのは最低限のマナーだと思う」(30代女性)
「中年男性に多いのですが、1人なのに4人席に座り、混んできても席を移動しようとしない。移動をお願いすると、『どこに座ろうが勝手だろ! こっちは場所代払っているんだ』と逆ギレ。1杯300円のコーヒーに場所代は含まれていませんよ。本来ならあと2~3人座れるので、回転率は確実に悪くなります」(30代男性)
「決まった仕事場がないノマドワーカーには長居する人が多く、電話もするし無断で電源も使うしで最悪。それと最近は学生などの若者も無断でスマートフォンを充電したりします。一言声をかけてもらえればいいのですが、勝手に使うのはれっきとした電気泥棒ですよ」(20代女性)
長時間滞在されると、その席が専有状態になってしまうため、集客数が下がってしまうというのはもっともである。電源についても、コンセントがあっても勝手に使ってはいけないというのは常識だ。