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新しいデフレの勝ち組は「280円」均一の鳥貴族
デフレに逆戻りして新たな“デフレの勝ち組”が誕生した。「280円均一」(税別)の焼き鳥チェーンを展開している鳥貴族だ。消費者にデフレムードが広がるのを追い風に、客数を伸ばしている。
16年7月の決算(単独決算)は絶好調だ。売上高は前年同期比31%増の245億円、営業利益は43%増の15億円、純利益は68%増の9億円と最高益を記録した。
同期は既存店の客数が8.0%増え、売上高を7.6%押し上げた。ファミレスや居酒屋が人件費の上昇を受けてメニューの値上げを進めるなか、280円という均一価格を維持したことが消費者に評価された。これまで来店が少なかった家族連れが増えるなど、ファミレスのような利用の仕方も目立ってきたという。
16年8月末時点で東名阪地区に495店を出店しており、上場企業の焼き鳥店としては国内最大規模を誇る。年100店規模の出店を目指すと強気で、関東圏を中心に新規出店する予定だ。この勢いに乗り、17年7月期(単独)の売上高は前期比25%増の307億円、営業利益は23%増の19億円、純利益は19%増の11億円を見込んでいる。この通りに進めば、5期連続で最終利益は過去最高となる。
鳥貴族の創業者である大倉忠司社長はジャニーズ事務所の人気グループ関ジャニ∞(エイト)のメンバー、大倉忠義さんの実父だ。これが芸能誌の話題になった。鳥貴族はデフレ時代の新しい勝ち組である。
(文=編集部)
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