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「病院では、医療ミスは日常的に起こっており、できる限りその頻度を減らす努力はどの病院も行っていますが、ゼロにはなりません。そして、一流の東大病院でも起こり得ます。治療薬が間違いないのかを100%担保することは難しく、ミスを防ぐために重要なのが、ダブルチェックです。少なくとも2人以上で投薬の確認や、手術部位の確認を行おうというものです。一流病院であればどこでも行われていることですが、投薬に関しては抗がん剤などの誤投与で命に関わるものに限られている場合が多いのが実情です。すべての投薬や医療行為をダブルチェックすることが理想的ですが、現実的には医療の現場では人材が足りておらず、それができていません。
東大病院がHP上で発表している情報を見る限り、今回の医療ミスもダブルチェックがなされていれば防げた事故です。HP上には今回の事故を受けて『内服薬に関するルールの周知徹底』『内服薬の管理環境の整備』『看護師の業務負担の軽減』などの改善策に取り組んだと記載されていますが、ダブルチェックのシステムが存在しなければ、また同じことは起こるのです。これらの努力は、その頻度をいくらかは減少させるでしょうが、ゼロにはできません」
このほかにも、別の医師は「東大病院には手術の上手い医師は少ない、というのは、医療界では常識」と話すが、前出の富家医師のアドバイスどおり、「有名かどうか」というだけで病院を選ぶことには注意を要するといえよう。
ちなみに東大病院総務課は当サイトの取材に対し、「公表している情報以上のことはお答えできません」としている。
(文=編集部)
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