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三ツ矢サイダーCM、楽器がのどに突き刺さる危険も…吹奏楽団演奏者から批判噴出

文=長井雄一朗/ライター
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 続いて、千葉県の演奏者からは以下のような声が上がった。

「可能性としては、歯が折れたり転んでけがをしたり、楽器が破損することもあり得ます。偶然であれば仕方ないですが、楽器をやっている人からすれば、あのCMを見て『良し』とする人は誰もいないと思います。以前、私どもの楽団に、映画の撮影で『海を背景にトランペットを吹いている映像がほしいので、協力してほしい』という要請がありましたが、昔ならいざ知らず、『そんな塩っ気のあるところでトランペットは吹けない』と丁重にお断りしたことがありました。結局、CMやテレビでのトランペットを吹くシーンには、演出ありきというケースが多いのかもしれません。

 日本は吹奏楽が盛んで吹奏楽人口が多いことから、このCMも注目されたのだと思います。また、制作陣に吹奏楽経験者が不在だったことが悲劇を生んだのかな、とも思います。もしいたら、その人が必ずストップをかけていたことでしょう」

 今後、アサヒグループホールディングスは広告制作のチェック体制をさらに強化し、複数の関連部門からなる社内審査機関による審査を、環境保全、安全面、法令・コンプライアンス遵守などの観点から、引き続き実施していく方針だという。しかし、演出ありきのCM制作が続けば、他社も含めてこうした事態は繰り返されるだろう。
(文=長井雄一朗/ライター)

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