秋といえば実りの秋、1年の中でも特に食べ物がおいしい季節だ。ついつい食べすぎて、体型がふくよかになってしまっている人も少なくないだろう。
自分の出っ張ったお腹を見て「ダイエットをしよう」と考えるとき、意志が弱い人には「スポーツジム」の利用がおすすめだ。なぜなら、最初に契約金などを払っておけば、もったいない精神で通い続けようという気になるからだ。ただ、初めてジムに通う場合はウェアの選び方に注意してほしい。画期的に思えるウェアも、ジムではかえって使いづらいアイテムになってしまうこともあるからだ。
今回は「ZOZOTOWN」で見つけた、買うと後悔しかねないジムウェアを独断で5つ選んだので、紹介しよう(各種情報は調査時点、価格は税込み)。
NIKE「Dri-FIT メンズ フリース トレーニングショートパンツ」/5500円
5分丈のショートパンツは秋口に最適に思えるが、中途半端に膝が隠れている丈は見た目以上に動きづらく、トレーニングに集中できない恐れがある。また、防寒性を意識してフリース素材を使用しているが、これも温度管理がされているジム内では、むしろ暑苦しく感じてしまうかもしれない。
NIKEの「Dri-FIT」シリーズは独自の高性能マイクロファイバー素材を使用しており、速乾性に優れている。そのため、これからの季節の屋外でのランニングなどには向いている商品だ。
adidas「FreeLift バッジ オブ スポーツ グラフィック 半袖Tシャツ」/2104円
素材はポリエステルのみを使用し、吸湿性や速乾性を高めているが、この「ポリエステル100%」という点がウィークポイントになってしまっている。
ポリエステル100%の衣類は汗をかいた後すぐ洗濯をしないと雑菌が繁殖しやすく、ニオイが残りやすいのだ。トレーニング後にすぐ洗濯できればいいが、自宅に乾燥機などがない場合は、雨も多い今の季節には心配の種になってしまう。対策としては、汗脇パッドを使用する、制汗スプレーを使用する、などがあるが、そこまでするなら別のTシャツを買う方が良いだろう。
Reebok「ハイネックTシャツ」/1320円
秋から冬にかけてのトレーニングでは「インナーがあった方がいいのでは?」と考える人も多いだろう。しかし、前述の通り、ジムの中は冬場でも快適に運動できるように温度管理が徹底されている。そのため、そこまで防寒を意識する必要はないだろう。
また、このアイテムは1枚でも着ることができるが、生地が薄いためか透けてしまう可能性が高い。ZOZOTOWNに掲載されている着用画像を見ても胸元が気になるため、ウェアとして1枚で着ようとしている人は、その点が気にならないかどうかを考えて購入してほしい。
NYLAUS「ニットフリース 裏起毛 スウェットパンツ」/958円
ファッションブランドから出ているスウェットは1本1000円以下と激安だ。ブランドショップ内には、色違いや少しデザインが異なる商品も取り揃えられているので、洗い替えで何本かまとめて買うこともできる。
とはいっても、同商品はあくまでファッションアイテム。スポーツブランドのスウェットと比べると、やはり機能面は物足りなさを感じる。本格的に鍛えたり冬のうちに体を絞ったりしたいのであれば、機能性の高いウェアで効率的にトレーニングを行う方が良いだろう。
UNDER ARMOUR「UA TR96」/4263円
コロナ禍でトレーニングシューズのレンタルを中止しているジムも多い。そのため、1足くらいはマイシューズを買っておくべきだろう。ZOZOTOWNには「ZOZOMAT」という、足を撮影するだけで最適な靴のサイズを教えてくれる機能もある。このアイテムはサイズ展開が豊富なので、ZOZOMATでも適合する人が多くいるのではないだろうか。
とはいえ、ZOZOMATをもってしても、ジム用シューズに最も肝心な「履き心地」の部分はわからない。普段遣いの靴ならあまり気にしなくてもいいかもしれないが、やはりトレーニングで履くためのシューズは、店頭で試着をしてから買う方が間違いがないといえる。
今回紹介したアイテムはあくまで、「買って後悔するかもしれないジムウェア」だ。用途を変えれば「買うべきトレーニングウェア」に変身する場合もある。自分が使うシーンとアイテムの相性を見極めて購入しよう。