洗濯物をたたんでくれる家事ロボットが今月発売…数年で「元が取れる」価格
進行する家事の自動化
一般に家事といえば、炊事・洗濯・掃除。その昔はすべて手作業であったが、今日、炊事においては電子レンジをはじめとする調理用家電や食器洗い機が広く普及し、炊事にかかる時間は大きく短縮している。洗濯は基本的に全自動だし、乾燥機も手が届く値段となり、洗濯にかかる手間はだいぶ軽くなった。最近では、掃除に関しても、人工知能を搭載し室内を移動しながら床を掃除するロボットが各家庭に普及しつつあり、いわゆる「家事」と呼ばれるものにかかる時間は、テクノロジーの進化とともに劇的に短縮している。
一方で、家事のなかで、これまでどうしても自動化が進まなかったのが、乾いた洗濯物を「たたんで収納する」という作業。洗濯物は一般に、サイズ、素材、形状がさまざまで、折りたたみ方も複数あるうえ、作業中に要所要所で人間の判断が必要となり、それがゆえにこれまでなかなか自動化が進まなかった。
洗濯物をたたんでくれるロボット「ランドロイド」
しかし、いよいよその聖域に挑戦するテクノロジーが登場した。セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが、パナソニック、大和ハウスと共同開発した「ランドロイド」だ。ずばり、世界初の洗濯物をたたんでくれるロボットである。
2005年に開発を開始してから足掛け10年以上の年月をかけ、17年5月末にいよいよ販売開始となる。今回は、そのランドロイドにスポットライトを当ててみることにした。
最新技術が結集した画期的商品
ランドロイドは、画像解析、ロボティクス、人工知能の技術を融合した世界初の全自動衣類折りたたみ機。具体的には、衣類1枚ずつに対して、つかむ→広げる→折りたたむ→仕分ける→収納する、という流れで対応する。乾燥した衣類を機械本体に投入するだけで、本体が衣類を画像解析して、各衣類に最適な方法を選び折りたたんでくれるという。
洗濯物をたたむ作業のすべてを自動で行えるだけでなく、衣類の種類ごとや持ち主別に仕分けをすることもできるという。使えば使うほど本体に搭載した人工知能が学習し、データベースも高精度化していくため、「カイゼン」ができるロボットでもある。商品の具体的な使用シーンは、以下のリンクから閲覧できる。