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ファミマ「メロンパンアイス」はパッケージ詐欺だ…今食べるべきおススメのアイス5選!

文=井澤梓/フリーライター・編集者

ファミマ「メロンパンアイス」はパッケージ詐欺だ…今食べるべきおススメのアイスをリポートの画像1

 やっと暖かくなってきて、”アイス日和”が到来。最近では、セブン-イレブン限定のミスターチーズケーキのアイスや、ガリガリ君でおなじみの赤城乳業の「かじるバターアイス」がSNSを席巻した。スイーツのトレンドがアイスから産まれている。日々新商品が投入されるアイスコーナーを発掘し、新たな”バズアイス”を探すぞと意気込み、アイスパトロールを開始。気になったアイスを食べ比べてみることにした。

ファミマ「メロンパンアイス」(218円、税込/以下同)

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 まずは、ファミリーマートの「メロンパンアイス」。「ふんわりバター香る」と書かれており、前出の「かじるバターアイス」のヒットが脳裏に焼き付いていた私は、バターの香りにヒットの予感がして、よこしまな気持ちでチョイス。

 ずしっと重みのある袋を開けると、クッキー生地に包まれたアイスが登場。たまご色のカスタードアイスがぎっしり詰まっている。ちらほら見える黒い点はバニラビーンズか。本格派の佇まいに期待を感じながらかぶりついた。

「ん?」思っていたのと違う。美味しいけど、なにか違う。そうだ、これはクッキーシューだ。そう、こちらクッキーシューアイスとして、完成度が非常に高いです。メロンパンと思って食べたら、ちょっとがっかりするかもしれない。皮はメロンパンみたいにザクザクしておらず、クッキーとしてさくさく。薄皮でサクッとした食感と、濃厚なアイスが楽しめるものの、パンっぽさはゼロ。

「バター香る」と書いてあるけれど、特にバターは特徴的に感じない。中身は濃厚なカスタード味のアイス。むしろ卵の優しい味が香っている。表面に書いてあることがだいたい信じられないアイス。違うパッケージにしたほうが売れるのではないか……と思ったが、味は美味しい。これはこれでリピートしたい。

セブン「冷たく食べるメロンパン」(213円)

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 比較するのに最適な選手を見つけた。セブンのメロンパンアイスだ。

 こちらは「セブンプレミアム」の商品で、冷凍、冷蔵、温めての3つの食べ方が楽しめるらしい。販売地域は首都圏、新潟県、北陸、近畿、岡山県、四国。

 ビジュアルはどこからどう見てもメロンパン。「語弊のないメロンパンアイスにやっと会えた!」と安堵したものの、「冷たく食べるメロンパン」って書いてある。メロンパンアイスじゃないやん。メロンパンやん……。こちらは”冷凍してアイスのようにも食べられるメロンパン”の模様。「メロンパンアイス」とは一体、どこにいるのか。

 とりあえず、メロンパンアイスとして向き合い、かぶりつくことにした。今回は「冷凍」で頂いた。表面はザクザクでクッキー部分が香ばしい。サクサクした内部の、ともすればモサモサする部分にアイスがふんだんに入っているので、口の中の水分が奪われないのがいい。一口目が最高潮であるメロンパンの常識を覆し、ずっと飽きずに楽しめる味だ。パンの部分がたっぷりなので(なぜならパンだから)、食べごたえもある。”幸せな朝ごはん”にもよさそう。そして完全に見た目通りの味である。

 逆にいうと、そこへの意外さや衝撃は特になし。嬉しい誤算はない。見たままなので、もちろんがっかりもしない。メロンパン好きなら押さえておくべき。しかし私は、メロンパンアイス改めクッキーシューアイスのほうが、味としては好きだったことに気づく。見た目に騙されてはだめ。そう、肝心なのは中身。

王者「ハーゲンダッツ」

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 メロンパン対決に軍配がついたところで、悠々と登場したのが王者の「ハーゲンダッツ」。

 ハーゲンダッツバー期間限定の「抹茶クロッカン味」(325円)。まず、佇まいが違う。えんじ色の高級感ある箱を開け、えんじ色の袋を開け、やっと現れたのは抹茶色のバー。バー部分にも、ハーゲンダッツのロゴの刻印。圧倒的ハイブランド感。気持ち小ぶりなので満足度が心配だが、濃厚な味わいでカバーしてくる未来すら見える。

 かぶりつくと、チョココーティングアイスにある「パリっ」とした食感ではなく、「ザクッ」。そう、厚みがあるのだ。チョコとクロッカンクッキー、そしてアイスと3種類の食感と味が口の中で踊る。

 ここで箱をよく見たら、「抹茶コーティング」じゃない。「抹茶コーチング」やん。高級すぎてネイティブなのか、詳細はわからないが、抹茶コーチの指導が行き渡ったハイレベルな抹茶コーチング。甘さだけでなく、苦味も感じさせる大人の味。ウィスキーとかにも合うのではないだろうか。”大人の夜アイス”といえる。

 アイス部分は、ハーゲンダッツカップアイスの名作、「グリーンティ」と同じなのだろうか。濃厚で美味しい。アイス部分は既視感がある。それゆえに「コーチング」の存在が重要なのだが、あいにくと絶大な加点はそこまで見込めない。感動したかったけれど、”予想通り美味しい”という感じ。むちゃくちゃ高級感ある幸せを届けてくれるにもかかわらず、想像を超えないことで、がっかりされてしまうのもまた、王者ハーゲンダッツの凄さともいえるよう。

ローソン、八天堂とコラボしたカップアイス

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 続いてはローソンを物色。クリームパンで有名な広島の「八天堂」とコラボしたカップアイスを発見した。「ウチカフェ×八天堂 かすたーどフルーツミックス」(248円)だ。カスタード風味のアイスにフルーツを合わせ、さらにフルーツソースをたっぷりかけてあるとのこと。クリームずっしりの八天堂のクリームパンを思い出し、期待が高まる。

 パッケージと違わぬビジュアル。上のフルーツソースは、冷凍されていながらも、とろみをキープしている。匠の技か、クリームのカスタードはさすがの味わい。余韻のある味わいで、後味でぐっと香りが増す。しかし、甘ったるく口に残ることはない。ゴロゴロ入ったフルーツに関しては、写真よりは控えめだった。

 ところで、八天堂はどこにいるのか。「カスタード味」の部分がそうなのか。パン生地のような存在がない上に、フルーツソースでまったく別のものに仕上がっていた。

明治TANPACT ストロベリーチョコレートアイスバー

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 最後は、「明治TANPACT ストロベリーチョコレートアイスバー」(154円)。昨今、たんぱく質を摂取することの大事さは周知され始めており、ゴールドジムなどに通うような”筋トレガチ勢”以外にも、たんぱく質ブームが到来しつつある。プロテインドリンクはもとより、シリアルバー、チョコレートなど、たんぱく質入りの商品は広がっているが、まさかアイスにまでとは。このアイス1本で、5グラムのたんぱく質を摂取することができる。

 一日に必要なたんぱく質は50グラムくらいといわれているが、めちゃくちゃ肉を食べてもなかなか突破できない量。そこで、おやつタイムもぬかることなくたんぱく質を摂取できるのは嬉しい。背徳感しかなかったアイスをたべるという行為が、この商品により、体を思いやる素晴らしいイベントに昇華されるだ。

 いちごチョコでコーティングされたアイスが袋から登場。パリッとしたチョコからはいちごの香りが広がり、中のアイスはクリーミー。もっと粉っぽいかなと思っていたが、ちゃんと美味しいアイスになっている。美味しいアイスということは当然、炭水化物や脂質もそれなりに入っている。したがって、このアイスを一日10本食べてたんぱく質を満たそうとするのは本末転倒なので、お控えくださいませ。ダイエット中の”小さなご褒美”としては、とってもいい。願わくば、たんぱく質が10グラムくらい入っていてほしい。5グラムだと、アイスとしてもたんぱく質補給としても、ややどっちつかずな印象だ。たんぱく質の増量は願い続けたいと思う。

 今回は5個のアイスを寸評してみたが、アイスは日々進化してバリエーションが増えている。チルドデザートやパンとの垣根が低くなり、アイスの枠に収まらない商品をたくさん見かけた。”パッケージ詐欺”のファミマのメロンパンアイスが一番気に入り、リピートしてしまった。クッキーシューアイスうまー。

 これから日に日に気温も上がっていき、アイスの季節本番がやってくる。次のトレンドアイスを探しに、これからもアイスパトロールにいそしみたいと思う。
(文=井澤梓/フリーライター・編集者)

井澤梓

井澤梓

株式会社カタル代表。立命館大学卒業後、金融機関を経て、2010年株式会社ビズリーチの新規事業立ち上げに参画。法人営業、MD業務、人材エージェントの新規開拓営業に携わる。その後、企業広報支援やインタビュアーとして独立。スタートアップ企業やBtoB企業の支援を数多く手がけている。

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