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今回の問題も含めたすべてのトラブルで、いつも被害者はオーナーと入居者だ。オーナーのなかには、修繕も約束通り履行してもらえず、サブリース契約の一方的な減額で泣かされた上に、今回の補修問題に該当した方もいるだろう。どれかひとつの問題の被害者となっただけでも、アパート経営では大きな痛手になる。
一方、入居者にしても正当な賃料を支払って、防火性能や防音性能に著しく問題のあるアパートに住んでいたことになる。
そして、現在のようにインターネットが発達して情報があいまいなままでも拡散される時代では、今回は建物の性能に関する問題であるだけに、今後、同社アパートの風評被害も懸念される。つまり、レオパレスのアパートというだけで敬遠される事態に陥る可能性がある。そうなると、問題がなかった物件であっても入居者が入りにくくなるという悪い影響が出る可能性がある。
実際、施工不良が見つかった物件に関して、当該アパートのオーナーの立場を考えれば、情報を公開することは非常に難しいと思われる。だが、入居者の立場からすると、どの物件が施工不良物件かわからないため、「とりあえずレオパレスはやめよう」との考えが生まれてくるだろう。つくづく同社のアパートオーナーが気の毒でならない。
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