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入札には、空港分野の投資実績が多い、海外の年金基金や空港運営会社が参加。国内の金融機関や事業会社も外資と企業連合を組んで参加する。運営権を獲得した企業連合が特別目的会社(SPC)を設立して事業の譲渡を受ける。政府は2015年春の業務引き渡しを目指している。新関西会社は企業価値を高めるために大阪国際空港のターミナルビルを運営する会社の買収やLCC専用のターミナルの整備を急ぐ。
コンセッションは民間マネーを活用し大型インフラ施設の経営を効率化して、維持・更新の財源を捻出するわけで、関空がその試金石となる。
(文=編集部)
※PFI プライベート・ファイナンス・イニシアチブの頭文字をとってPFI。民間資金を活用した社会資本の整備。道路や空港、橋、自治体の庁舎などインフラの設計・建築・運営を、民間の資金やノウハウを使って整備する仕組み。
一定期間の運営権を民間企業に売却する方式をコンセッションと呼ぶ。
民間企業の参入後に格安航空会社(LCC)の誘致などで利用者の数が3倍になった英ブリストル空港が成功例といわれている。しかし、米シカゴの高速道路では企業が運営権を取得後、数回、値上げを実施し、利用者は不満をあらわにした。欧米では、参入した民間企業の儲けすぎとの批判が根強い。日本でも、この点が懸念される。
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