ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは今年2月16日、時価総額が10兆8725億円(終値ベース)となり、ZARAを展開するインディテックスを上回り、アパレル業界の世界首位に立つという歴史的快挙を成し遂げた。
そんな日本が世界に誇るブランドに成長したユニクロの売上推移速報によると、前年同月比で3月は売上高40.2%増、客数46.7%増、客単価4.4%減。4月は売上高84.5%増、客数117.3%増、客単価15.1%減。一見するとかなりの大躍進に思えるが、昨年3、4月は新型コロナウイルスの影響が大きかったためハードルが低かった。
その証拠に5月は同じく前年同月比で売上高0.6%減、客数19.2%増、客単価16.6%減と微妙な結果。新型コロナウイルスの影響が少なくなってきたこれからが、ユニクロの真価が問われる時期になるのではないだろうか。
今回はそんなユニクロの夏アイテムでおすすめの服をリコメンド。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この夏、買うべきユニクロの服5選」をリストアップし、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめポイントを解説していただいた。
今回、以下の5つを基準として選定した。
・ファッションビギナーでも比較的に着こなしやすいこと
・難易度の高い“最先端のおしゃれ”は目指さないこと
・“ダサい”と思われるぐらいなら無難な着こなしにすること
・女子ウケが良く“ちょっとおしゃれ”と思われること
・無理に若ぶるのではなく、年相応に大人っぽく見られること
では、「買うべき・買ってはいけない調査班」が選んだ「この夏、買うべきユニクロの服5選」を紹介していこう。
エアリズムカノコポロシャツ(ボタンダウンカラー・半袖)/1990円(税込、以下同)
ユニクロの夏の代名詞となっているエアリズムシリーズのポロシャツ。汗が乾きやすいドライ機能や接触冷感機能が備わっている。カラーバリエーション(カラバリ)はホワイト、ブラック、ブルー、ネイビーの4色展開。
「どシンプルで清潔感のある王道のポロシャツなので、“似合わない”という人はまずいないんじゃないかという安定感が『買うべき』最大のポイント。もちろんエアリズムの機能性の高さも嬉しいです。カラバリはどれもシックで大人っぽい色味なので、自分に似合う色を見つけやすいと思います」(堺屋氏)
プレミアムリネンオーバーサイズスタンドカラーシャツ(長袖)/2990円
プレミアムリネン素材を使用し、涼感を実現しながら上品さとリラックス感を宿したスタンドカラーシャツ。イギリスのトラディショナルな装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインに、機能性やフィット感、素材感を追求するユニクロのこだわりが融合。カラバリはベージュとネイビーの2色展開。
「生地感が上質で安っぽさがないのがいいですね。第一ボタンまで留めて着こなせば、オシャレ玄人っぽい雰囲気が出せるかもしれません。裾ラインや左裾に生地と同色でさりげなくJWAのロゴ刺繍があしらってあります。その主張しすぎない控えめなデザインワークも粋でGOODです」(堺屋氏)
感動イージーパンツ/3990円
ニューヨーク発のコンテンポラリーファッションブランドである「Theory(セオリー)」とユニクロのコラボパンツ。スリムでモダンなストレートシルエットを採用している。バックポケットはジップ付きのため安心してサイフなどを入れられる。カラバリはグレー、ブラック、オリーブ、ネイビーの4色展開。
「ユニクロの『感動パンツ』は優秀でヒットした商品でしたが、そのイージーパンツが登場ということで注目していました。伸縮性と軽量性はさすがのハイクオリティで、非常に穿き心地が良く、シルエットも悪くないです。きれいめファッションにもカジュアルファッションにも合わせやすいので、万能型のパンツという印象で『買うべき』逸品といえるでしょう」(堺屋氏)
ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ/1990円
ウルトラストレッチ素材で360°自在に伸びるため動きやすいジョガーパンツ。汗を素早く乾かすドライ機能付きで速乾性もいい。カラバリはダークグレー、ブラック、ブルー、ネイビーの4色展開。
「脚の稼働を邪魔しない抜群の動きやすさを実現していて、スポーツシーンにうってつけの高機能なのはいうまでもありません。ですが『買うべき』と感じた最大のファクターは、脚のラインがきれいに見えるシルエット。テーパードになっているからシュッとした印象で、こなれた雰囲気でスタイリッシュに穿きこなせますね」(堺屋氏)
ウルトラストレッチアクティブショートパンツ/1990円
縦横の伸長率が1.5倍以上というウルトラストレッチ素材を採用し、抜群の速乾性を誇るドライEX機能付き。アスリートも認める膝丈の高機能ショートパンツとなっている。カラバリはグレー、ブラック、ダークグリーン、ネイビーの4色展開。
「伸縮性や速乾性という機能性の高さは申し分なく、アウトドアシーンやワンマイルコーデに最適ですね。ちなみにユニクロには現在、8種類ものショートパンツがありますが、そのうちの5種類は膝上丈。膝が丸々見える膝上丈のショートパンツは、小学生のように見えてしまうため、毛嫌いする女性もいます。ですからこのアイテムのように、膝が見えるか見えないかの膝丈のショートパンツを選ぶのが無難でしょう」(堺屋氏)
今回紹介した5アイテムはすべて無地だが、近年のユニクロは生地の素材感にこだわっているアイテムが多いため、シンプルなデザインでも見栄えがするはずだ。やはり柄ものなどは失敗リスクが高いが、逆に無地のベーシックな服はハズレが少ないので、ユニクロの真骨頂といえるのではないだろうか。ユニクロに立ち寄った際に参考にしていただけたら幸いである。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)
※情報は2021年6月23日現在のものです。