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コスモス薬品、スーパー凌駕で驚異的顧客満足度の秘密…マツキヨは5位転落の危機

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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コスモス薬品、スーパー凌駕で驚異的顧客満足度の秘密…マツキヨは5位転落の危機の画像1コスモス薬品の店舗(「Wikipedia」より)

 ツルハホールディングス(HD)が2017年度決算を6月18日に発表し、ドラッグストア大手4社の17年度の決算が出そろった。各社の売上高は以下の通りだ。

・ウエルシアHD:6952億円(前年度比11.6%増)
・ツルハHD:6732億円(同16.7%増)
・サンドラッグ:5642億円(同6.8%増)
・マツモトキヨシHD:5588億円(同4.4%増)

 4社とも増収だったわけだが、各社の増収率の高さは目を見張るものがある。ウエルシアHDとツルハHDは2桁の増収率を達成した。

 ウエルシアHDは11.6%の増収率を達成したが、青森県が地盤の「ハッピー・ドラッグ」を運営する丸大サクラヰ薬局を17年9月に子会社化したほか、主力のウエルシア薬局を大量出店したことでグループの店舗数が1年前から158店増えたことが寄与した。年度末(18年2月末)店舗数は1693店となっている。

 ツルハHDは16.7%の増収率を達成したが、静岡県が地盤の杏林堂薬局を運営する杏林堂グループHD を17年9月に子会社化したほか、主力の「ツルハドラッグ」を中心に出店攻勢を強めたことなどで、グループの店舗数が1年前から176店増えたことが影響した。年度末(18年5月15日)時点の店舗数は1931店となっている。

 サンドラッグとマツキヨHDは積極的な出店を行った結果、2桁増とはならなかったものの、大幅な増収を達成した。

 大手ドラッグストアによる規模の拡大競争が激しさを増している。17年度の売上高ランキングは、今のところ首位がウエルシアHD、2位がツルハHD、3位がサンドラッグ、4位がマツキヨHDとなっているが、各社は勢力拡大に躍起になっており、近年の順位はめまぐるしく入れ替わっている状況にある。

 特にマツキヨHDのランキングの低下が印象的だ。同社は15年度まで22年にわたり首位に君臨してきたが、16年度はウエルシアHD(首位)とツルハHD(2位)に抜き去られて3位に転落した。17年度はサンドラッグにも抜かれている。

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