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『孤独のグルメ』五郎さんも食べた純喫茶デンのコーヒーフロート&グラパンに衝撃

文=安倍川モチ子/フリーライター
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喫茶店「DEN」の外観
喫茶店「DEN」の外観

 ついつい見入ってしまうグルメドラマの代表格といえば『孤独のグルメ』(テレビ東京系)。松重豊さん演じる井之頭五郎の食べっぷりには、見る人を惹きつける不思議な魅力があります。10月からは「Season10」も始まり、すでに五郎さんの訪れたお店をチェックしている人もいることでしょう。そこで今回は、五郎さんが過去に訪れたことのある、オトナな喫茶店「DEN(デン)」をご紹介します。

創業50年以上の老舗喫茶店

 デンはSeason3の第8話に登場した喫茶店で、JR鶯谷駅から徒歩約5分の場所にあります。目印はソフトクリームのオブジェ。昭和レトロな喫茶店で、不思議と懐かしさを感じます。実は、「食べログの百名店2022」にも選ばれています。

『孤独のグルメ』五郎さんも食べた純喫茶デンのコーヒーフロート&グラパンに衝撃の画像2『孤独のグルメ』五郎さんも食べた純喫茶デンのコーヒーフロート&グラパンに衝撃の画像3

 お店が誕生したのは、昭和46年(1971年)。スタッフの根本さんいわく「初代オーナーはとにかくコーヒーが好きな人で、本当はコーヒー屋にしたかったそうなんですが、結果的に喫茶店になった」のだそう。

 誕生から50年以上が経ちますが、今でも多くの常連さんが休憩所として訪れるとのこと。ゆっくりと過ごしてもらうため、店内は喫煙可能・未成年者の立ち入りは禁止です(子ども連れも不可)。

 大小のテーブルあわせて5席のため、待ちができることもしばしば。筆者が訪れた日も、満席で断わっているシーンを何度か目にしました。

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 メニュー表には、ザ・喫茶店といった料理が並びます。サンドイッチは注文時に、食パンをトーストするか、そのままにするかを選べます。数量限定の「デン特製プリン」は保存料不使用の手作りのため、仕込みが大変なのだそう。出会えたらラッキーなメニューです。

迫力満点の「グラパン」誕生秘話

 こちらの名物は「グラパン」。約1斤(正確には4分の3)の食パンを使った迫力満点の一品で、すでに多くのメディアで取り上げられています。種類は、自家製ホワイトシチューにエビとハムが入った「ミックス」と、ビーフシチューに牛すじが入った「デミグラパン」の2つ。筆者は、迷わずミックスを選びました。

 グラパンは注文が入ってから焼き上げるため、完成までに15~20分ほどかかります。

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 たっぷりのホワイトシチューが注がれたグラパンが登場すると、その大きさに驚かされます。豪快な見た目に一瞬「食べきれるだろうか……」という不安もよぎりますが、いざ食べてみると、手が止まりません!

 ホワイトシチューは、エビ、ハム、タマネギなどが入った王道シチュー。上に乗ったチーズはトロトロで、アツアツのホワイトシチューとの相性はバッチリ!

 具材はやや大きめにカットされていて、食べごたえもあります。お皿代わりの食パンの耳をちぎり、シチューをすくって食べすすめていくのですが、独特な食べ方に自然とテンションも上がります。

 くり抜かれた食パンの中身は一緒にトーストされて、グラパンのサイドにちょこん。ホワイトシチューにつけて食べるのもいいですが、そのまま食べるのもオススメです。食べきれなかった場合は、お持ち帰りも可能。もちろん、テイクアウトもしています。

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 1年を通して注文が入る人気メニューのグラパンが誕生したのは、オープンして数年経った頃だそうです。

「当時のスタッフがまかないにグラタンを希望したのですが、耐熱皿がなかったので、食パンをお皿代わりにして食べていたんです。それを見ていた常連さんが『食べたい』と言い始めたので、正式メニューとなりました」(根本さん)

 グラパンは、飲食店でたまに聞く「まかないから正式メニューに昇格した料理」だったのです。実はグラパンの他にも、いつの間にか正式メニューに仲間入りしたメニューが複数あるそう。

「『ヤタミサンド』は目玉焼きとハムなどを挟んだサンドウィッチで、『テンテンサンド』はオムレツとハムを挟んでいます。これらは常連さんと一緒に考案したメニューで、どちらも野菜を使っていないサンドウィッチなんですが、けっこう人気です」(同)

コーンが乗った「コーヒーフロート」も驚きの高さ

 デンのもうひとつの名物といえば、『孤独のグルメ』で五郎さんが食べていた「コーヒーフロート」。上にコーンをかぶったノッポさんです。こちらも、グラパンに負けない存在感を発揮しています。

「あるとき、フロートの出前が入って、ほこりよけのつもりでコーンを乗せたら、それが名物になってしまいました。だいたいのお客さんが、その高さに驚かれますね(笑)」(同)

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 しっかり濃いめで苦味の効いたブラックコーヒーと甘ーいソフトクリームを一緒に食べていきます。こぼれても心配ない受け皿付きなのも、うれしいポイント。味はアフォガートに近く、コーヒーの味もソフトクリームの味も損なわれることなく、おいしくいただけます。

 ちなみに、クリームソーダフロートやココアフロートにも、ソフトクリームの上にコーンが乗るそうです。

 デンを訪れる際は「モーニングは避けた方がいい」と根本さん。その時間帯は常連さんも多く、すぐに満席になる上に待ちの列ができることも多いのだそう。比較的入れ替わりの回転が速い、午後がオススメです。ぜひ、ランチが少し遅くなったときや昼下がりの一服をしたいときに、立ち寄ってみてください。

安倍川モチ子/フリーライター

安倍川モチ子/フリーライター

東京在住のお笑いスキー、歴史スキー、ダンススキーな(京都の女子大の歴史学科卒、元ダンス部部長)ライターです。広告・プロモーションのプロデュース及び企画制作をしていた会社で、編集経験あり(3年弱)のため、たまに編集もします。
執筆道とりこ

Twitter:@mochico_abekawa

Instagram:@abekawa_mochico

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