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縮まる子供服市場、明暗二極化進む〜迫られる販売チャネルの変化、PBや海外展開に活路も

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 しかし、売り上げは回復せず、13年2月期の売上高は62億円とピーク時の2割に激減。毎期、億円単位の赤字を計上した。在庫を担保とした融資などさまざまな資金調達策をとって急場をしのいできたが、今年9月に支払いの遅延が発生。信用不安が高まり、事業の継続を断念した。ポラリスは、ベビー・子供服事業の再生に失敗した格好となった。

 そんなフーセンウサギに関する不可解な動きについて、「TEIKOKU NEWS」(帝国データバンク/13年11月7日号)は次のように伝えている。

「フーセンウサギが大阪地裁に提出した申立書の債権者名簿に、大手旅行会社のトップツアー(東京・目黒区)の名前が記載されている。アパレルと旅行会社にどういった取引があったのか、さらに債権額が3億400万円という大きな金額から、問い合わせが複数寄せられている」

 また、「TEIKOKU NEWS」によれば、フーセンウサギは今年3月、トップツアーに対し在庫商品を3億1500万円で売却し、この取引には、売った在庫をもう一度買い戻すことができる「買い戻し特約」が付いていたという。つまり、フーセンウサギは在庫を担保にトップツアーから融資を受け、当座の資金繰りをつけていたのだ。

 なぜ、このような取引が成立したか? 06年5月にポラリスが運営するポラリス第一号投資事業有限責任組合がフーセンウサギの第三者割当増資を引き受け、フーセンウサギの創業者一族が保有していた株式を譲り受けた。他方、トップツアーはかつて東証1部に上場していたが03年に上場廃止になり、07年9月にポラリスが運営するティラミスホールディングスがトップツアー全株式を取得し、経営参加した。その後、今年8月にティラミスは持ち株を東武鉄道に売却した。

 この件に関してポラリスは、帝国データバンクの問い合わせに「ノーコメント」とし、フーセンウサギが倒産する数カ月前の今年8月、トップツアーを買収した東武鉄道は「詳細について現在調査中」としているそうだ。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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