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話題のイオンモール・ウォーキングやってみたら天国だった…意外な最大の利点

文=Business Journal編集部、協力=渡辺雅史/ライター
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イオンモール(※写真の店舗は本文内容とは無関係)

 イオンモールの施設内を無料でウォーキングするイオンモールウォーキングが、じわり人気となりつつある。イオンモールもWAON POINTや「くじ」の付与などで積極的に普及を後押ししているが、なぜ客が無料で施設内を歩き回ることを推奨しているのか。実際にイオンモールウォーキングを体験してみた感想も交えながら検証してみたい。

 国内に164店舗が展開されているイオンモール。その大半にウォーキングコースが設置されていることは意外に知られていない。館内にはリーフレットや歩行距離・消費カロリーがわかるサインが掲示されており、歩行姿勢を測定するシステム「バランスウォーキング」が設置されている店舗もある。スマートフォン向けアプリ「イオンモールアプリ」の機能「イオンモールウォーキング」では、モール内を1日1000歩歩くと「トコくじ」を引け、当たりが出るとWAON POINTがプレゼントされる。また、自分が全国で何位かがわかる「週間歩数ランキング」や、平均歩数・消費カロリー・距離がグラフで一目でわかる「マイデータ」機能も用意されている。

 モールにもよるが、複数のフロアにまたがってコースが設置され、階段を使って館内をぐるりと一周してスタート地点に戻ってくるパターンが多いようだ。

暑い日も冷房が効いているなかでウォーキング

 気になるのが実際に体験した感想だが、埼玉県越谷市にあるイオンのアウトレットモール「レイクタウンアウトレット」でウォーキングをしたライターの渡辺雅史氏に聞いた。ちなみにレイクタウンアウトレットにはウォーキングコースが設置されていないため、一般の買い物客が使う通路をウォーキングした感想となる。

「このモールは越谷レイクタウン駅の目の前に『kaze』、その奥にアウトレットゾーンの『レイクタウンアウトレット』、そこからブリッジを渡って東側に『mori』があり、kazeとmoriもブリッジでつながっているため、kaze→アウトレットゾーン→mori→kazeと一周するかたちでウォーキングしてみました。歩行距離は2.5km、歩行時間は約40分で、何より雨をよけられるし、kazeとmoriは完全に室内なので暑い日も冷房が効いているなかでウォーキングできるのはありがたいです。屋外スペースもあり、アウトレットゾーンは半屋外なので、外の空気を味わうことも可能です。休憩用のベンチも至る所にあり、公園より数もずっと多く、室内なのでプラスチックや木ではなく、柔らかいフカフカの素材なのも嬉しいです。有料のマッサージチェアや休憩スペース、スマホなどを充電できる電源も豊富です。

 個人的にイオンモールウォーキングのもっとも優れた点はトイレが多いことだと感じました。外でウォーキングをしている途中で用を足したくなった場合、使えるトイレを探すのは結構大変ですし、公園のトイレだと衛生的に厳しいことがありますが、イオンモールは至るところにトイレがあり、また非常に清掃が行き届いていて温水洗浄便座も完備されているのは安心です」

モール側のメリット

 ウォーキングをする際にはキャップをかぶったりスポーツウェアを着る人も少なくないが、モール内で“浮いて”しまわないのか。

「そもそも室内なのでキャップやスポーツウェアを着用する必要性は低いですし、若い学生から高齢者まで客層は広いため、目立つことはないでしょう。イオンモール幕張新都心のようにスポーツ用品店やアウトドア用品店が集まったアクティブモールを擁するモールもあり、スポーティーな格好をしていても浮くということはありません。通路も広くてゆったりしているため、他の客の迷惑になるということはないですが、ウォーキングがないモールの場合は混雑する土日などは厳しいかもしれません」

 モール側のメリットとしては、どのようなことが考えられるか。

「消費者が複数の商業施設のうちどこに行こうか迷った場合、『イオンモールだとウォーキングも買い物もできる』ということでイオンモールが選ばれやすくなったり、『ウォーキングをしたついでに買い物して帰ろう』といったかたちで購買機会の増加につながることは期待できるでしょう。また、休憩タイムにカフェや自動販売機を利用するというかたちも想定されます」

 小売チェーン関係者はいう。

「イオンモールが今、重視しているのが『地域との共生』と『人が集まって交流する場の創出』です。商業施設である以上、より多くモノを売って売上をあげることは大前提ですが、モールの持続的な成長のためには地域に受け入れられ、自然と近隣住民が集まってくる空間になることが必要不可欠だと考えているようです。そのため、積極的にイベントを開催したり、グランピングやウォーキング、スポーツをできる環境を整えているのです」

(文=Business Journal編集部、協力=渡辺雅史/ライター)

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