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日本フランチャイズチェーン協会がまとめた主要コンビニ10社の13年の既存店売上高(速報値)は前年比1.1%減の8兆5213億円と、2年連続のマイナスだ。既存店では各チェーン間の販売力の差が広がった。商品開発力で勝るセブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社の新規店舗に客が流れたため、全体ではマイナス成長となった。
既存店と新規店を含めた全売上高は、大手チェーンによる大規模な新規出店により4.0%増の9兆3860億円となった。12月末時点の店舗数は、前年同月比5.2%増の4万9323店である。
セブンが国内出店を加速させているのは、売り上げ増に加え、オムニチャネル戦略に基づき、受け渡し・配達拠点を増やす狙いがあるからだ。グループで扱う多様な商品をネットで注文し、セブンの店舗で商品を受け取れるようにする。セブンからの配達もする。ネット通販の商品を配達するために、トヨタ車体が開発した超小型EV(電気自動車)、コムスをセブンに配備する。コムスは歩道と店舗の間のわずかな敷地にすっぽり収まる。車庫証明が不要な、コンビニの宅配用に開発された超小型EVである。これを活用して「らくらくお届け便」をスタートさせた。
果たしてセブンがオムニチャネルを武器に、ネット通販で楽天、アマゾンを抜き去る日がくるのか。流通王者の本格参入で、ネット通販市場の競争はさらに激化していく。
(文=編集部)
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