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「経営の神様」との葛藤に苦しんだ人生

パナソニック名誉会長、松下正治氏99歳で死去

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 08年10月1日、松下電器産業はパナソニックに社名を変更した。社名から創業家の「松下」の二文字が消えた。この瞬間、パナソニックは創業家の呪縛から解き放たれたのである。

 しかし、正治氏は生涯、「経営の神様」の呪縛が解けることはなかった。「毎晩のように夢を見るが、70%は幸之助が出てくる」とメディアとのインタビューで語っている。自尊心をズタズタにされ、ほとんど憎悪の感情しか抱いていない幸之助氏の悪夢に、最後まで苦しめられたのであろう。偉大な創業者を越えることができない経営者の悲哀を背負った人生だった。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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