そこで、ふと感じたのが今回のギモンだ。こんなに再配達していて大丈夫なのだろうか?
●再配達のコストは定価に含まれている?
だから直接、佐川急便様に聞いてみた。
「この燃料費高騰のおり、何回も再配達していて儲かるのですか?」
担当者 特に今のところは、燃料費の高騰で損失が出ているということはないです。
–つまり儲かっているということですか?
担当者 そうです。
–しかし、何回も再配達で行き来するたびに、ガソリン代がかさんでしまわないのですか?
担当者 確かに何度も再配達すれば、燃料費のほかにも人件費や荷物の保管代もかかるかもしれません。しかし、そういったところも加味して配達料金を決めていますので、問題ございません。
–つまり、料金の中に、もともと再配達にかかるコストも入っているということですか?
担当者 再配達は創業当初からあるサービスですし、定価料金は、再配達にかかる経費も考慮した料金になっております。
–例えば、再配達のコストがもっと増したら、定価料金を値上げすることでカバーすることもあるのですか?
担当者 再配達にかかるコストが増えるということは、あまりないと思います。もちろん、すべての荷物が再配達になってしまったら大変ですし、一個の荷物だけで考えてしまうと儲けが出ないこともあるかもしれません。しかし、荷物はエリアごとにまとめて配達しているので問題ありません。
また、最近では個人宅に対する通販の量が激増していて、昔よりも再配達のコストが上がることも考えられるのですが、配達ルートを工夫するなど、なるべくロスが出ないようにしてコストを減らす努力をしています。
–では、再配達とは別の理由で、定価料金が上がる可能性はありますか?
担当者 定価料金を値上げする見通しはないのですが、割引や特約を組ませていただいていたお客様に値上げをお願いしている場合はあります。
–それは結局、燃料費高騰が原因ということですか?
担当者 燃料費高騰もありますが、他社との競争で料金を安くしすぎてしまっているところがありまして、そのような場合に値上げをお願いしております。
–ありがとうございました。
ギリギリまで企業努力している佐川急便の誠実さが伝わってきた今回の回答だった。
これからも、不在がちで何回も再配達してもらうことになると思いますが、よろしくお願いします!
(文=鮫肌文殊/放送作家)
【近況】秋から新番組『さまぁ~ずの世界のすげぇにツイテッター』(MBS系)を担当しております。毎月第2金曜日は渋谷オルガンバーにて「輝け!日本のレコード大将」、第3火曜日は恵比寿頭バーにて「歌謡曲主義」、レギュラーDJイベントをしているので、ぜひ来てね!