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財務省は2025年度一般会計予算の概算要求で、借金である国債の利払い費を算出する際に使う想定金利を、年2.1%とする方向で調整に入った。日銀の政策修正を受けて長期金利が上昇しているのを踏まえ、24年度当初予算の水準から0.2ポイント引き上げる。各省庁からの概算要求総額は4年連続で110兆円を超える公算だ。
想定金利は、過去の経験を踏まえて足元の金利水準に1.1%ほどの急騰リスク分を加味して算定する。当初予算段階で23年度までは7年連続で過去最低の1.1%だったが、24年度は1.9%とし、17年ぶりに引き上げた。同年度の概算要求時の想定金利は1.5%だった。長期金利の上昇圧力が強まっているため、25年度は想定金利をさらに引き上げる。
24年度一般会計予算の総額は過去2番目の112兆円超。このうち、国債の元本返済と利払い費に充てる国債費は過去最大の約27兆円と、総額の4分の1程度に達した。25年度はさらに国債費が膨らむ見通しで、利払い費の負担が重荷となり、一段と財政が圧迫され、政策の幅が狭まることは避けられない。
財務省は8月末に概算要求を締め切り、政府は年末に当初予算案をまとめる。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/08/19-17:10)
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