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入江ガールズで接待された明石家さんまが“助命嘆願”?直営業を黙認した吉本の“罪と罰”

文=藤原三星
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“芸人をやめられないシステム”

 今回の騒動で揺らぎ続ける吉本興業だが、全芸人を段階的に集め、コンプライアンス研修を実施。その研修にそ参加したピン芸人・キートンは、「約40分のコンプライアンス研修を1行でまとめると、会社は変わらない、反社に気をつけろ、何かあったら切る。って感じでした」とツイートし、物議を醸している。

「キートンの言い分もわかるのですが、結局、厳密にいえば吉本は芸人らと契約すら交わしてない状態。タレントを食わせていく義務もないですし、そんな事務所を選んでいる芸人も悪いという言い方も可能でしょう。しかし、『売れてる先輩がたくさんいて飯を食わせてくれる』『芸人としてのやる気を失わない程度の劇場仕事がある』『直営業が横行しているため芸人っぽいことができる』など、吉本には、“芸人をやめられないシステム”がたくさん存在するんです。このような互助会的なシステムによって、吉本には多くの芸人が集まり、今や6000人以上の芸人が所属している。これでは、いくら吉本がたくさんの劇場を持っているとはいえ、食っていくだけの収入を全員に保証することはとても難しいでしょう。ですから、抜本的な所属芸人の人減らしや契約の見直しなどをしない限り、これからも芸人自身による直営業は続くでしょう。となれば、もしそこに反社が紛れ込んでいて写真を撮られたなどの事態が起これば、あっという間にまた大問題になってしまうでしょうね」(前出の吉本関係者)

 入江ひとりを切った程度ではとうてい終わらない。そんな根深い闇営業問題を解決させるためには、吉本興業自体の体質改善が急務だと言えそうだ。

(文=藤原三星)

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藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

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