盛り上がる関西ジャニーズJr.
今までのスペシャルサポーターのラインナップを振り返ると、確かにいずれも今ではジャニーズファン以外にも知られる存在となった人気グループばかり。Sexy Zoneがまったく売れていないとうわけではなかろうが、セールス的にはKing&Princeの後塵を拝す結果となってしまったのは紛れもない事実。
「ジャニーズWESTも関西ローカルではそこそこ露出がありますが、全国区レベルだとまだ知られてない存在。今回のバレーW杯をきっかけに全国区の人気をつかみたいところなのでしょうが、新人グループの“アピールチャンス”が結果的にひと枠なくなってしまったわけで、一部のジャニヲタからはブーイングが起こっています。
彼らの兄貴分である関ジャニ∞は、テレビでもコンサートの集客でも圧倒的な人気を誇っていますが、2018年に渋谷すばるが脱退し、錦戸亮も辞めたがっているという噂が根強い。最悪の場合、解散というケースも考えられるため、ジャニーズWESTの底上げはジャニーズ事務所にとっても急務。そのため、今回のスペシャルサポーターへの抜擢につながったのではともいわれていますね」(前出・週刊誌記者)
一方、在阪のある放送作家はこんな分析を披露する。
「いま、関西ジャニーズJr.の人気が本当にすごくて、ジャニーズWESTの下には“なにわ男子”“Lilかんさい”“Aぇ!group”などのデビュー待機組にもファンがしっかり付いています。そのため、ジャニーズWESTをちゃんとブレイクさせないことには、今度は“WEST渋滞”になってしまう可能性もある。しかし、昨今はバレーW杯自体が視聴率的にも低迷してますし、V6や嵐がそれをきっかけにデビューしたときとは環境が違いすぎる。低迷するフジテレビに乗っかったところで、さほど話題にはならないでしょうしね」
果たして、アイドル帝国の大きな期待と切実な裏事情を背負い、ジャニーズWESTが大ブレイクを果たすことはできるのか? 熱い戦いはコートの外でも繰り広げられているようだ。
(文=藤原三星)
藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara>