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『知らなくていいコト』今期連ドラ“隠れ期待作”…巧妙に張られた伏線、視聴者を釘付けに

文=美神サチコ/コラムニスト
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『知らなくていいコト』公式サイトより

 吉高由里子が主演を務める連続ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)が1月8日にスタートし、初回平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。

 同ドラマの主人公は、東源出版「週刊イースト」の特集班記者としてスクープを狙う真壁ケイト(吉高)。第1話で、翻訳家として活躍していた母・杏南(秋吉久美子)がくも膜下出血で亡くなる直前に「ケイちゃんのお父さんは……“キアヌ・リーブス”」と聞かされたケイトは、実際に母の書斎から“若き日の母とキアヌ・リーブスの写真”を発見。しかしその後、ケイトが母の遺品整理中に見つけた“指輪”について調べると、自分の父親はキアヌ・リーブスではなく無差別殺人事件の犯人・乃十阿徹(小林薫)かもしれないと知る……という内容だった。

 そのほか、第1話にはケイトと交際中の後輩記者・野中春樹(ジャニーズWEST・重岡大毅)や、元交際相手で動物カメラマンの尾高由一郎(柄本佑)も登場。“ケイトの父親がキアヌ・リーブスである可能性”を聞いた段階で、由一郎は「素敵じゃないか」と受け止めていたが、“乃十阿とケイトに関する秘密”を知っているかのような描写があった。一方、春樹はキアヌ・リーブスの件を信じていない様子で、その後、ケイトにプロポーズ。ケイトから“殺人犯の子どもである可能性”を打ち明けられ、一旦は受け入れたものの、結局「やっぱり結婚は無理」と判断し、彼女をどん底に突き落としたのだった。

 春樹の“プロポーズ撤回”は身勝手のようだが、現実的に考えれば「仕方がない」と納得できる。インターネット上でも、この流れには批判的な書き込みもそれなりにあったけれど、「犯罪者と親族になることは、かなり覚悟がいると思う」「勢いでプロポーズ強行しちゃったけど、冷静になったら無理……となったんだろうな。良し悪しはさておき、理解できる」といった意見も少なくなかった。むしろ、「母親が亡くなったばかりで、父親が殺人犯かもしれないって発覚したのに、そこで彼氏にプロポーズされて浮かれちゃう主人公のほうが理解不能」「ケイトのメンタルが強すぎて、感情移入できない」という声が多い。

視聴率うなぎ上りの期待も

 数字面でいうと、2ケタ発進を果たせなかったのは残念だが、吉高が昨年4月クールに主演した『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)も、初回は9.5%ながら最終回で12.5%を獲得する盛り上がりを見せていた。また、『知らなくていいコト』が放送されている日テレ系「水曜ドラマ」枠では、前クールに高畑充希主演『同期のサクラ』を放送しており、こちらも初回8.1%から最終回13.7%と数字を伸ばしていただけに、希望を捨てるにはまだ早い。

 それに、吉高、柄本、重岡、秋吉、小林のほかにも、佐々木蔵之介を筆頭に“実力派”の役者が勢揃いしている。脚本も人気作家・大石静氏とあって今後に期待したいし、実際、第1話に張り巡らされた伏線の多さに「これからどう展開していくの?」と、惹きつけられた。

 ただ、『同期のサクラ』に関しても言われていたことだが、ネットユーザーのなかには「日テレはドラマの最終回を作るのがヘタ」「最終回まで期待させてくるから視聴率は良いこともあるけど、オチで『何これ!?』ってガッカリさせられるパターンが多い気がする」との懸念を抱いている人も……。『知らなくていいコト』は、きっちり伏線回収して「最後まで見て良かった!」と思わせてくれることを祈るばかりだ。

(文=美神サチコ/コラムニスト)

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