永井理子はブレイク困難?
ただ、筧のようにすぐにブレイクとはいかないだろうとの見方もある。
「彼女のブレイクは難しいでしょう。筧と違い、典型的な美少女アイドルとしての売り出し方をしています。たとえば、番組内で初の水着グラビア撮影の際に涙を見せるなど、ごく普通の少女の側面を見せていました。しかし、その一方で恋愛に対してあまりに積極的すぎでした」(アイドル評論家)
「恋愛に対して積極的すぎ」とは、テラハメンバー・寺島速人との関係をめぐる炎上事件のことだ。番組内では、寺島と永井のピュアな恋愛の進展模様をフィーチャーしていた。しかし、番組内でなかなか進展しない関係と裏腹に、番組外でキスをしたり、寺島のベッドに永井がいたことを出演者に暴露され、ネット上は炎上状態となった。永井の“ピュアで奥手な少女”というイメージは完全に崩れてしまった。
「番組では、まだ10代の少女を弄ぶどっち付かずの寺島のヘタレ具合が強調されていましたが、ネット上の意見はまったく逆でした。『彼氏でもない男と平気でキス……もうファンやめるわ』など、永井に対する批判が殺到し、永井のマイナスイメージのほうが大きく膨らんでしまったのです」(同)
ネットの反応や論調を読み切れずに舵の切り方を間違えるのは、フジテレビの典型パターンでもある。巣立ったタレントが鳴かず飛ばずでは、自然と番組クオリティも下がっていくかもしれない。
「過去、映画『テラスハウス クロージング・ドア』の出演者・松川佑依子が、一部の出演者からセクハラを受けたことを示唆する発言をしてネット炎上したことがありました。筧もスタッフに胸を鷲づかみにされたとの報道もありました。決してタレントにとって幸せといえる環境ではありません」(テレビ業界関係者)
11月からは、ハワイを舞台にした新シリーズ、『TERRACE HOUSE ALOHA STATE』がスタートする。筧を超えるような逸材は現れるのだろうか。
(文=行方賢/フリーライター)