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ジャニーズ曲、年間トップ10入り実質ゼロの異常事態…嵐、ライブのたびに「ある現象」?

文=深笛義也/ライター
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恋ダンスと同様、ピコ太郎についても“やってみたユーザー”の動画が、多くYouTubeにアップされている。ユーザーが参加することでヒットが出るようになったのが、昨年に起きた大きな変化だという。

「ライブでは、お客さんがたくさんいて盛り上がれば、アーティストも熱くなりますよね。オーディエンス(観客)がアーティストに影響を与えているわけですけど、それと同じことがネットを通じて起きている気がします」

複数枚購入は果たして「悪」なのか?

では、ジャニーズの人気は下降しているのだろうか?

の『I seek』は、総合では16位ですが、ルックアップの数だけ見ると1位なんです」

ルックアップとは、CD音源をパソコンに取り込むことだ。

「ルックアップの数値を調べたのは、複数枚購入されたCDがどう聴かれているのかを探りたかったからです。週間でも数値を取っていますが、嵐は特に優秀で、ライブがあるごとにルックアップの数字が伸びるんですね。ライブの予習復習みたいな感じで、レンタルしたり友達同士の貸し借りだったりで、ルックアップの数字が伸びる。これはアーティストの戦略でもあると思います」

 ファンが同一曲のCDを複数枚購入する傾向が強いAKBが4曲もベスト10入りしていることに、得心がいく人々も多いのではないだろうか。AKBの劇場盤CDを買うと、メンバーと握手できる参加券が手に入る。何度も握手したいがために、何枚もCDを購入するファンが相当数いる。総合で1位の『翼はいらない』はルックアップの順位では49位だ。嵐とは真逆の結果になっている。

「握手会に参加するためにCDを買うというのは、パトロン的行為ですよね。これは悪なのかということは、社内でも議論になりました。昨年のSMAPにも同じことがいえますが、『世界に一つだけの花』はTwitterの数では1位なんですよ。アイドルのファンは、買ったCDを開封しないで、曲はYouTubeで聴いていたりもします。開封しないで持っているということも、否定しないスタンスを僕らは取っています」

動画が音楽に及ぼす変化

 動画で音楽を楽しむようになったのも、昨年の大きな変化だ。

「週間で見ると、一昨年は150万回くらいの再生で1位になっていたんですよ。しかし昨年の夏以降になって、1位になるのは500万回、1000万回再生されることが必要となり、桁違いになってきました」

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