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フジ『人は見た目~』、桐谷美玲が「見た目さえない」役で視聴者の「神経逆なで」必至

文=美神サチコ/コラムニスト
フジ『人は見た目~』、桐谷美玲が「見た目さえない」役で視聴者の「神経逆なで」必至の画像1「Thinkstock」より

 連続テレビドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)が、4月13日に放送開始する。桐谷美玲が主演を務め、脇を固めるのは水川あさみ、そして現在ブレイク中の女芸人・ブルゾンちえみだ。

 同ドラマは漫画家・大久保ヒロミ氏による同題作品を実写化したもので、主人公の理系女子研究員・城之内純(桐谷)と、会社の同僚・前田満子(水川)、佐藤聖良(ブルゾン)が、自身を変えるために流行のメイクやファッションなど「美の特別研究」に取り組んでいくというストーリー。

「また原作モノか……」とため息が出そうになるけれども、フジは前クールの同枠で『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)を原案としたオリジナルドラマ『嫌われる勇気』を放送し、平均視聴率6.49%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の大爆死を遂げたばかり。

 この『人は見た目が100パーセント』というタイトルについては、共感する人も多いのではないだろうか。「そんなことない!」「性格も大事!」などと言いたくなる気持ちもわかるが、同ドラマのテーマ“女子力”や“恋愛”に重点を置いて考えると、どんなに気遣いができる人でもボサボサの髪、ヨレヨレの服では女子力が高いとはいわないし、見た目がきちんとしていなければ恋愛にもつながりにくい。ただ、男性との交際に発展後は内面的な部分が響いてくる場合もあるので、正確には「人の第一印象は見た目が100パーセント」というところだ。

リアリティがなさすぎる

 以上の点を踏まえて言わせてもらうと、残念ながら同ドラマはまさに第一印象で失敗をしている。公式サイトには、桐谷の演じるキャラクターについて「見た目はさえない」「モテたことがない」「容姿を褒められたことがない」などと書いてあるが、いやいや、桐谷といえばファッション誌モデル出身の美女。化粧品のCMに起用されたり、映画やドラマ以外にも情報番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)にキャスターとして出演するなど、誰がどう見ても“キラキラ女子”だ。さえない、モテない、容姿を褒められたことがない……って、桐谷じゃリアリティがなさすぎる。

 そういえば、フジは今月4日に放送した特別ドラマ『でも、結婚したいっ!~BL漫画家のこじらせ婚活記~』にも、恋愛に縁のない主人公役に栗山千明を起用していた。作中の栗山は、髪のもっさり加減やメガネで“それっぽさ”を演出していたが、それでも栗山の美貌はまったく隠せておらず、「栗山千明なのにモテないわけないだろ!」と憤慨した視聴者がどれほどいたことか。

 結局、どんなテーマであっても主演女優の見た目を優先させているのはフジであり、それで第一印象を悪くしているのにも気付いていないのだろう。見た目の悪い女優なんてそうそういないけれど、それならばせめてインターネット上で「アイツ性格悪そう!」と言われているような女優を使うとか……誰とはいわないが。

 ついでにいっておくと、今回フジが流行に便乗してブルゾンをメインキャストに抜擢したのも「やっぱりフジだなぁ」と脱力せずにはいられず、印象最悪だ。「芸人をドラマに出すなよ!」という批判が飛び交う事態は、想像に難くない。せっかく芸人としてブレイクしてファンを増やしているブルゾンが、今回のドラマで大ヤケドしないよう願うばかりだ。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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