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『おんな城主 直虎』、悪役不在で盛り上がらず!視聴率上昇のきっかけがつかみきれない

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 また、龍雲丸が自らの生い立ちについて、「一日中雲を眺めていても誰も自分に指図してこないことに気づいた日から、誰にも縛られず己の心に従って生きようと決めた」と直虎に語る場面も、長いだけで必要性がよくわからなかった。だが、直虎の心にはなぜか彼の言葉が響いたようで、心の底では仲間や根付いて暮らせる場所を求めていたのだろうとわかったようなことを言う。「その心に従うというところでは、龍雲丸はより龍雲丸になったような気がするがの」とセリフに至っては、もはや何を言っているのか意味がわからない。そんな意味不明な言葉を「いつも俺の考えつかぬことを言う」とまんざらでもない表情で受け止める龍雲丸。会話のレベルが高すぎてまったく付いていけない。もうちょっと地に足の着いた会話を交わしてくれたほうがありがたいのだが、この2人には視聴者のよくわからないところで通じ合う部分があるらしい。

 さて、今回で武田が今川に敵対する姿勢を明確に見せたことで、ようやくドラマとしても風雲急を告げる展開が近づいてきた。次週は、ツルツル頭に立派な口ひげをたくわえたあの肖像画にそっくりな武田信玄松平健)も登場するようだ。ただ、いよいよ次の週あたりから盛り上がるか――と思わせておいてまだまだ引っ張るという展開がしばらく続いているため、予告を見ただけではいまいち信頼が置けない。もう折り返し地点を過ぎたところでもあり、そろそろ話を進めても良いのではないかと思うが、果たして来週も同じ感想を言うことになるのだろうか。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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