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ただ、自殺をする直前、望月は恋人と思わしき男性である福祉職員課・小野の裏切りにあっていたため何が原因で死を選んでしまったのかは定かではないが、智子の軽率なツイートが引き金になったことは間違いない。そのため、智子のこうした言動にネットでは「望月の自殺に関して自分の責任は全く感じてないの?」「原因を作ったのは自分だってもっと自覚するべき」「佐藤議員がツイートしたせいで、もっちーが死んだようなもんだよね」と非難轟々。ドラマ内だけではなく、現実世界でも智子は炎上議員となってしまったようだ。
また、これに限らず無知過ぎておバカ丸出しの智子の存在そのものにも「イライラする」という声が相次いでいる。確かに、何かわからないことがあるとすぐに「わかりやすく説明して!」と上から目線なうえに、答えに対しては「ふ~ん」と軽く受け流すだけ。そんな智子が次回は市長選に出馬しそうな勢いだが、こんな彼女に果たして重役が務まると周囲の人間は本気で思っているのだろうか。
名曲も台なし
さらに今回、残念でならないのが智子演じる篠原涼子の持ち歌『恋しさと せつなさと 心強さと』がネタとして扱われてしまっていたこと。10~20代の視聴者には、篠原が以前歌手活動をしていたこと自体を知らない人も多いかもしれないが、同曲は1990年代の音楽業界を席巻した小室哲哉プロデュースでミリオンを達成した名曲だ。それをこんなに寒い演出に使われるなんて……。
撮影当時はここまでドラマが酷評されるとも思わず、話題になると踏んだのであろう製作側の意図とは裏腹に、特に話題になることもなく空振りに終わってしまったようだ。いや、裏を返せば当時の篠原を知っている世代が同作品を見ていないということがはっきりしたということかもしれない。
ドラマの内容や演出といい、すべてが空回りになってしまっている『民衆の敵』。すでにドラマはクランクアップしているようだが、ここからどう持ち直していくつもりなのだろうか。
(文=絢友ヨシカ/ライター)
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