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『この世界の片隅に』終戦時の松本穂香の迫真の長ゼリフ、戦争めぐる議論沸き起こる

文=絢友ヨシカ/ライター
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 このシーンを受けて、インターネット上では「誰も消せない怒りの炎が、すずさんの心に立ち上ったように見えた」「戦争が終わったからといって失ったものは返ってくるわけでもなく、納得できない気持ちがそこにいる皆の代表でもあるようで、悔しさが印象的でした」「すずも、周囲の人々も、皆善良で優しい。でも、誰も戦争に反対しなかった。すずの怒りは、そんな自分達にも向けられているのかもしれない」などの声が上がっていた。

 その後、広島から来たと思われる人物が道端で死に果てているのが見つかるが、顔がぐちゃぐちゃで誰なのかもわからない。しかし、それは隣に住む刈谷タキ(木野花)の息子で、刈谷幸子(伊藤沙莉)の兄だったということが、あとからわかった。

 一方、広島の家族の身を案じていたすずの元に、妹の浦野すみ(久保田紗友)から手紙が届く。祖母の家の住所になっていたことで、無事に避難していることがわかり一安心したすずだったが、肝心の手紙の内容は雨に濡れていて、まったく読めなかった。そして、予告ではすみが布団に横たわっている姿と、すずが祖母と抱き合うシーンが放送されていた。

 戦争は終わりを告げたが、生き残った人たちには、これからもまだ苦しい生活が残っている。それを最終回でどのように描いていくのか。そして、現代パートはどのような結末を迎えるのだろうか。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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