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なぜ『下町ロケット』は、期待値ゼロだった『今日から俺は!!』に“敗北”したのか?

文=絢友ヨシカ/ライター
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 阿部寛が主演を務める連続テレビドラマ『下町ロケット』(TBS系)の第10話が16日に放送され、平均視聴率は前回より2.9ポイント上昇の15.5 %(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と自己最高を記録したことがわかった。過去に放送されたことがあるとはいえ、他局で映画『シン・ゴジラ』『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が放送されていた裏でのこの結果は、大健闘といえるだろう。

 とはいえ、話題的には最終回のラスト30秒で山崎賢人をゲスト登場させた『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に完全敗北といったところ。いつもの池井戸潤原作のTBS日曜劇場であれば、この時期には「ロス」を訴える声が続出していてもおかしくはないが、「今日俺ロス!」と嘆く人が噴出したのに対し、『下町ロケット』については今のところロスを訴える声はわずかしか聞こえてこない。

 そんななかで第10話では、クセ者の技術開発部リーダーの軽部真樹男(徳重聡)が“定時にあがる理由”が明かされ、大きな反響を呼んでいた。12時になると「昼食」に行き、17時になると「定時だからな」と言って誰よりも早く帰っていた軽部。ドラマのなかでは高い技術を持つものの「何を考えているのか、わからない、ひねくれものの上司」として、立花洋介(竹内涼真)や加納アキ(朝倉あき)に煙たがられていたが、実は定時にあがるのは「生まれつき心臓が悪い娘の病院の送り迎えのため」だということが、技術開発部長の山崎光彦(安田顕)によって明かされた。

 嫌なやつから突如、キャラ変となった「イイ話」エピソードに「そういう事だったのか…。軽部さん、泣ける」「まさかの軽部、いいやつじゃん」と、ネット上では軽部の好感度が急上昇。さらには「奥さんいたのか!しかも子どもまで!」「まず結婚してることに驚いた!」「軽部さんの奥さんがどんな人か気になる」と、既婚者だったことに驚きの声も続出していたのだった。

 その一方で「残業せず、定時にあがるところがよかったのに!」「影で努力してたのは分かるけど、なんかモヤっとする」という声も。というのも、「定時で帰るのは“悪”」「残業する人はがんばっている」「残業して当然」という風潮がいまだに残っている会社が多いなかで、きっちり定時で帰っていく軽部は「みんな軽部みたいになればいいのに」「定時帰宅が当たり前になってほしい」と希望の星でもあったのだ。

 それが、ここにきて「実はいったん帰ったけど、実は戻ってきて残業してました」という展開になってしまったことで、「すげぇガッカリ」「実は残業マンだったと分かってショック」という視聴者が多く出たというわけだ。

 ただ、トランスミッション開発のリーダーとして佃製作所で働くことになった島津裕(イモトアヤコ)とは、「かるちゃん」「しまちゃん」と呼び合うシーンがあり「ツンデレにもほどがある!萌え」「えぇ~!かるちゃん!?しまちゃん!?」と驚きつつも、意外すぎるコンビ誕生を喜ぶ人が多くいたのだった。

 最終回では、再び帝国重工の「アルファワン」と、ダイダロスやギアゴーストらの「ダーウィン」の無人農業ロボットが首相の前で再対決を繰り広げる。果たしてどちらが勝利するのか。佃製作所に未来の農業を救えるのか、最後まで見守っていきたいと思う。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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