感染力が強く致死率が高いため、放っておくと一気に日本中に広がる恐れもある。そこで、官房長官の指示で、相羽村をまるごと隔離するため村を封鎖することが決定された。これを聞いてすぐに村を出ることにした牧野だったが、紐倉は村に残るという。それもすべては「5年前のけじめ」をつけるため。紐倉は「僕たちがまいた種だ」と責任を感じているようでもあった。
しかし、本当の原因は福山の息子・新太(磯村勇斗)がウイルスを勝手に持ち出し、相羽村の山小屋で研究を始めていたからだった。そして、福山自身もすでに感染していると思われる描写もあった。それだけではなく、予告では「高家くんが感染?」と牧野が茫然とするシーンも登場し、第10話は怒涛の展開のままエンディングとなった。
第1章では紐倉の過去について描かれていたが、ここにきてすべて伏線になっていたことが明らかになった。そのため、視聴者からは「話の流れがうますぎる。中盤で過去を解決したからこそ最終回にちゃんとつながっているし、つなげ方がうまい。最終回に向けてめちゃくちゃ面白さが加速している」「最終章に向けて大きな出来事が起こり、盛り上がっていくのは“ドラマあるある”だけど、インハンドはそれを第5話(助手・入谷とエボラの回)という、最高に神回で誰しもが記憶に残ってるあの話を引っ張ってくるところがまたいいんだよなぁ」「第1章の終わりで紐倉の過去を完結させて、第2章の最後に過去と同じ状況に合わせて、“今度こそ紐倉博士は助手を助けられるのか”という展開をつくる。脚本が本当にうまい!」「展開がうますぎる。ドラマらしい派手な展開でありながら、ここまでの布石があるから、自然な流れでこの最終章に持ち込めている」と絶賛の声が続出。
すでに、「インハンドもシリーズ化してほしい! 切に願う!」「インハンド終わってほしくない。シリーズ化してください」「ああー、もっとこのやり取りを見たい。シリーズ化しないかな」と、シリーズ化を熱望する声も多く噴出しているようだ。
いよいよ最終回を迎えるが、再び紐倉が助手を失ってしまうことになるのか、今度こそ助けることができるのか。いずれにしても、感動のラストになることは間違いなさそうだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)