大人気の清純派女優、土屋太鳳(24)。順風満帆な女優人生を送っているように見えるが、実はそうでもないらしい。
土屋太鳳といえば、オーディションでつかんだNHK朝の連続テレビ小説『まれ』のヒロイン役を2015年に務めて以降、連ドラ『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系、2016年)、映画『となりの怪物くん』(2018年)など数々のドラマや映画で主演作を量産、あっという間に人気女優の仲間入りを果たした。
また、2018年末の『日本レコード大賞』(TBS系)では安住紳一郎アナと司会を務め、現在はバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の大人気企画「グルメチキンレース ゴチになります!」にもレギュラー出演中。いまやその認知度は国民的女優といっても過言ではない露出ぶりを誇るが、「だからこそ伸び悩んでいる」と語るのはある映画関係者だ。
「土屋さんは朝ドラ『まれ』で共演して同じく人気俳優となった山崎賢人さんと、『まれ』のオンエアが終わって間もない2015年12月に公開された『orange‐オレンジ‐』で再共演。そもそも人気コミックが原作だったというのもありますが、この冒険とも思えるキャスティングが功を奏し、興行収入30億円超えの大ヒットを記録しました。その後、『土屋太鳳なら客が入る!』と、あらゆる映像作品の企画書に彼女の名前が入るように。しかし、いわゆる“制服系映画”に出すぎてしまったからなのか、『どれを見ても代わり映えがしない』と叩かれるように。
とはいっても露出が増え始めた当初の主演作はまだ10億前後という十分な“合格点”を残していましたが、最近では5億前後。特に、2017年に公開された『トリガール!』は、興収が2億円にも満たなかったと映画界に衝撃が走りました。2018年に民放局プライムタイムで初主演した連ドラ『チア☆ダン』(TBS系)も、視聴率的には大苦戦。とにかく、制服役にはさすがに無理があると言わざるを得ない。
そもそも20歳をすぎてもなお大量の制服系映画に出演し続けた結果、「さすがに無理がある」と叩かれ始めた。本人は2018年末に公開された映画『春待つ僕ら』を最後に“脱制服宣言”をしたものの、その映画が大コケしてしまい、さらにはその後「ゴチになります!」のレギュラーになって制服を着まくっています。本当に制服のイメージを変えたいなら、「ゴチになります!」のオファーは断るという選択肢もあったと思うのですが……。3月に放送された『砂の器』では、Sexy Zone中島健人の愛人役を演じて新境地に挑みましたが、まさにその“新境地に挑んでます感”があまりにもベタすぎて、正直失笑ものでした。女優としては、かなり岐路に立たされていると思います」
CMタレントとしては最強
とはいえ、CM出演数も増え続け、売れっ子であることには変わりない土屋太鳳。ドラマ・映画業界とのこの“温度差”はいったいなんなのか? ある大手広告代理店のプランナーはこう分析する。
「CMはドラマや映画と違って、“すでに知名度を持っていて、さらに商品を売る上でプラスとなるようなタレントイメージを持っていること”がいちばん重要ですからね。その点土屋太鳳さんは、いまや特に10代の若者に対する知名度は抜群ですし、また明るくて清廉なイメージを持っているから、CM的には非常にキャスティングしやすいんです。ゴシップもないですしね。先日ミス・ジャパンの東京代表に選ばれたお姉さんの土屋炎伽さんや、声優として活躍する弟さんの土屋神葉さんとも仲が良く、家族円満なイメージも、CM女王として強い安定感を与える要素になっていますよね。
CMは当然ながら、クライアントの意向がキャスティングに強い影響力をおよぼす分野。となると、そうしたクライアント企業の首脳陣には、土屋さんのような『娘にしたい』と思わせるタレントや女優が圧倒的に強いんです。実際のクライアント受けも抜群で、記者発表などでの受け答えも取材陣の目をしっかり見て丁寧に話すなど、パーフェクト。綾瀬はるかさんほど出演料が高騰してないので、オファーしやすいという面もありますが、とにかく、この年代のCMタレントとしては最強だと思いますよ。
ただし、女優として数字が取れてないことが、この業界でもちらほらささやかれ始めているため、ここからの1~2年が勝負の年になるでしょうね。このまま代表作に恵まれないとなると、さすがにCMオファーも減っていくでしょう」