幸せの絶頂にある時期はドラマのような結婚生活を夢見るものだが、現実に直面すれば気にならざるを得ないのはお金の問題。結婚式や引っ越しなどただでさえお金がかかる一大イベントだけに、婚約指輪や結婚指輪への価値観が今、大きく変わってきているようだ。
生活情報総合サイト「All About」によると、結婚にかかる平均予算は総額443万8000円。現在のサラリーマンの平均年収を上回る金額だ。その大半は挙式・披露宴にかかる費用だが、婚約指輪、結婚指輪の総額も平均55万4000円となかなかの高額である。
そこで当編集部で、インターネット調査会社マクロミルが運営するコミュニケーションツール「ミルトーク」を利用し、「婚約指輪と結婚指輪の金額・妥当だと思う金額」についての意見を募集。寄せられたコメントをもとにリアルな金額感を検証しつつ、結婚指輪、婚約指輪にまつわるエピソードをご紹介していこう。
20~30代は金額より思い入れ
婚約指輪は、かつては「給料3カ月分」が相場といわれていたこともあるだけに高額なイメージがある。結婚時の年齢や時代背景も関係してくるが、寄せられた意見の中では10~150万円と大きな幅があることがわかった。
まず20~30代は比較的低額。
「付き合って最初のクリスマスにもらった10万円くらいのものを婚約指輪ということにした」「30万円。私の欲しいデザインでブランドを決めました」など金額よりも思い入れを大事にしているケースが多いようだが、「50万円。結婚式の準備もあって金銭感覚が麻痺していた。今はもうそんなお金は使えない」と一生に一度の買い物ということで奮発したという意見も。それでも「給料の3カ月分」とまではいかないようだ。
40~60代になると、結婚した時期が今より景気がよく、バブル期を経験している人も多いためか高めの傾向。
「婚約指輪は給料の約3カ月分で100万円」「婚約指輪は150万円」「バブル真っ盛りだったので100万円くらい」と大台越えをしたという声が複数あった。
とはいえ、これらは購入した人の意見である。以下のように “婚約指輪不要派”がすべての年代を通して半数を超えた。
「婚約指輪は身の丈に合わないので買わなかった」
「着けるときがあまりないからもったいない、と断りました」
「妻が要らないといったので未購入」
「婚約指輪は普段使わない物だから要らない」