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さらに実用的にお金を使ったという例も。
「婚約指輪は断り、そのお金で家電を買いました」
「ブランドバッグにしてもらった」
婚約指輪に対する価値観はそれぞれだが、当人たちからすれば限られた予算を賢く使ったということなのだろう。
また、「リーマンショック中だったので」と2008年に起きた世界的大恐慌が影響したことで諦めたという回答は時勢を反映するとともに、婚約指輪の必然性の低さを象徴した意見のひとつといっていいだろう。
婚約指輪不要派も
一方、結婚指輪に関してはどうだろうか。
「結婚指輪は2人で17万円ぐらい」「自分10万円、相手15万円」「形式を整えるために両方とも12万円くらい」など、全年代を通して10~20万円程度という意見が多かった。日常的に着用するものであるため、収入に合わせた現実的な額なのだろうと推察できる。
逆に「婚約指輪は要らないから結婚指輪にお金をかけてほしい」と「一生使うもの」だからこそいいものにしたいと、プラチナや金製で20万円ほどのものを購入したという意見も少数ながら見られた。このほかにも、例外中の例外だが「結婚指輪も婚約指輪も懸賞で当てたので、ハガキ代の50円です」という強運の持ち主も。
とはいえ、婚約指輪同様、結婚指輪も不要派が増えている印象で、「趣味のゴルフの邪魔になるので結婚指輪もそもそも購入してない」という人もいたほど。
普段は着用しない婚約指輪はともかくとして、はるか昔から“婚姻の証”として着用されてきた結婚指輪でさえ必要ないと考える人が徐々に増えてきているのは驚きであった。その結果、婚姻件数の低下に比例するように指輪にかける平均金額も低下しているのではないだろうか。
もはや結婚指輪、婚約指輪は結婚生活における必須アイテムではなくなりつつあるのかもしれない。
(文=長谷英史/A4studio)
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