朝の忙しいとき、帰宅後の疲れたときなどにも、すぐにお湯を沸かすことができる便利アイテム「電気ケトル」。価格も手頃なので、あまり考えずに買ってしまう人も多いかもしれないが、最近は各社からユニークな製品が出ており、デザインや機能性なども目をみはるものがある。
業界最大手の家電量販店・ヤマダ電機のネット通販部門「ヤマダウェブコム」で「電気ケトル」と検索すると、なんと330件もの商品がヒットする。素材だけでも、軽くて扱いやすいプラスチック製、耐久性に優れたステンレス製、衛生的なガラス製と、それぞれ特徴が大きく異なり、お湯が沸くまでのスピードや機能性なども含めると、まさに千差万別だ。
そこで、ヤマダ電機で手に入れることができる「電気ケトル」のなかから、おすすめの製品を厳選してみた。電気ケトルは使用頻度の高い消耗品でもあるので、すでに持っているという場合も、ぜひ買い替えの参考にしてもらいたい(価格は税込み)。
ティファール「アプレシアプラス」(0.8L)/3598円
まずは、おなじみのティファールの定番タイプ。カップ1杯分のお湯なら約50秒で沸き、満タンの0.8リットルでも約4分10秒しかかからない。0.8リットルと聞くと少ないと思いがちだが、ひとり暮らしから3人家族の朝食までカバーできる十分な容量だ。
定番商品だけあって、細かいところにも手が行き届いている。注ぎ口は湯切れの良い設計でこぼれにくいし、ホコリなどが入らないようにカバーもついている。沸騰時には自動で電源がオフになるので、ガスと違って目を離していても安心だ。湯量の表示も大きいので、どこまで水が入っているのかも見やすい。
ただし、デザインはオーソドックスなのでおもしろみはない。逆に言えば、キッチンでもリビングでも、どこに置いても違和感のないデザインだ。ボディがプラスチック製なので軽くて扱いやすく、価格もお手頃な1品だ。
デロンギ「アクティブ シリーズ」(1.0L)/4250円
暖房器具のオイルヒーターで有名なイタリアのデロンギは、電気ケトルの評価も高い。そして、イタリアのメーカーらしくデザインが洗練されている。
1.0リットルの容量は、前述のティファールよりも大きい。素材はプラスチック製で、ボディの装飾にステンレスが使われている。異物の混入を防ぐために取り外し式のフィルター付き。使わないときは電源コードをすっきり収納できるホルダーもあるので、いつもきれいにしておきたいキッチンにぴったりだろう。
また、片手でふたを開けられる「ふたオープンボタン」が取っ手についており、忙しいときもイライラしなくて済むなど、かなり便利だ。ただし、デザイン重視のためか水量計のメモリが取っ手部分にかぶっているので、やや見づらいところは欠点だろう。