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これらの切り捨て反応は、ストレスが除かれると止まり、修復のための炎症が起こります。プロスタグランジンやアセチルコリンやヒスタミンなどによって血流を増やす反応です。一転してマクロファージが修復反応に加わります。ストレスが長引くときは、血流不足に強い線維芽細胞が出現します。このとき、腎糸球体の血管内皮細胞が管(くだ)であることをやめ、タンパク尿や血尿が出現します。
マクロファージは血球系細胞を進化で生み出していますが、血管内皮細胞もマクロファージ由来です。血球を流すため自らが管になったのです。ストレスが強いと特殊化を維持できなくなり、糸球体から血液成分が漏れ出します。このようにして、内臓疾患の発症メカニズムが明らかになります。病気からの脱却は、ストレスからの脱却にかかっています。炎症は治癒のための重要なステップなので、熱心に止めると病気は治らず慢性化してゆきます。
(文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士)
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