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蒲谷茂「自分のからだは自分で守る」

鶏レバーやビール、干物の食べすぎは危険!ひざ下全体が激痛&腫れあがる、痛風の恐怖

文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト

痛風の予防法

 痛風を防ぐには、なんといっても水分摂取です。お茶でも水でもいいのですが、1日に2リットル以上飲むことをお勧めします。排尿量を増やして、尿酸の排せつを促すためです。

 飲み物では、コーヒーを1日4杯以上飲むと、痛風のリスクが減少するという研究結果があるようです。牛乳やドリンクヨーグルトなどの乳製品もお勧めです。乳製品にはカゼインというたんぱく質が含まれていますが、尿酸を排泄する働きがあります。また、ヨーグルトの中には、乳酸菌がプリン体を分解し、尿酸値の上昇を抑えるものもあります。

プリン体に注意

 アルコールに関していうと、ビールを焼酎に変えればいいなどといわれていますが、飲みすぎはダメです。お酒の種類を問わず、過剰にとってはいけません。コーラやソーダなど、糖類が多いものも、よくないようです。

 食べものでいえば、プリン体を含んでいるものに注意しましょう。プリン体は体内で尿酸として代謝され、尿酸プールを増大させ、血液中の尿酸の量を増やし、痛風の原因となります。

 公益財団法人痛風財団の資料によると、プリン体は豚や鶏のレバー、イサキの白子、アンコウの肝の酒蒸し、DNA/RNA(核酸)、ビール酵母、クロレラなどに多く含まれています。また、マイワシや煮干しなどの干物、かつお節、干ししいたけに多いようです。100グラム単位で調べていますので、乾燥したものは含有量が多くなります。

 おいしいものに多いといわれますが、偏食することなくバランス良く食事をとることが大切で、食べすぎないことです。

 ところで、同じような食生活を送っていても、痛風になる人とならない人もいます。遺伝子が関与している可能性があります。ABCG2という遺伝子がかかわっていて、この遺伝子の機能が低下していると痛風になりやすいのです。これは遺伝子検査でわかりますので、気になる人は相談してみてください。
(文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト)

蒲谷茂

蒲谷茂

医療ジャーナリスト。1949年生まれ。立教大学卒業後、健康雑誌『壮快』の編集にかかわり、8年後に独立。多くの医療・健康に関する雑誌の編集・執筆、テレビ番組の企画・制作にも携わる。95年『大丈夫』(小学館発行の健康雑誌)の創刊編集長に就任。その後、30年以上にわたる経験や人脈を生かし、自分のからだは自分で守るための情報を発信し続けている。著書は、『民間療法のウソとホント』『歯は磨くだけでいいのか』(共に文春新書)、『測るだけで大丈夫』(八重洲出版)、『死に至る病・チェックブック』『自宅で死にたい』(共にバジリコ)などがある。現在、八ヶ岳南麓に住み、エフエム八ヶ岳のパーソナリティもつとめている。

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