「中高生時代の持ち物検査」持ち物からわかる? あなたのツッパリ度チェック!
BJ読者の皆さまは今何歳ですか、そして皆さまにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか。
1970~90年代、家庭の茶の間から学校の放課後。人それぞれ「懐かしい」は無数に存在すると思います。そんな膨大な「懐かしい」が集まるサイトがミドルエッジ。私たちの記憶をくすぐる「懐かしい」が圧倒的なボリュームで揃っています。
そして数ある「懐かしい」の中から厳選した記事をお届けするのがこの連載。
忙しい日常にちょっと一息、缶コーヒーでも飲むような気持ちでご覧になっていただけましたら幸いです。
さて、今回は80年代学生の一大ムーブメント「ツッパリ」をおさらいします。皆さまが中高生だった頃、学校にはどんなものを持参していましたか?
現代となっては昭和風俗を代表するかのようなキーワードとなった「ツッパリ」ですが、マンガ『ビー・バップ・ハイスクール』が大ヒット、実写映画化され、さらに話題となるなど、私たち世代の「ツッパリ」とは中高年の日常生活においてごく身近な、あるいは自分自身(?)を指す存在でしたね。
今回のテーマはズバリ「持ち物からわかる、あなたのツッパリ度チェック!」さあ、昔の持ち物検査はじめるぞ~!(先生風)
1.ジャックナイフコーム
ツッパリにとって身だしなみは何よりも大事。ヘアースタイルを整える櫛だってナウくトレンディなものでなくてはいけませんでしたね。
2.潰した学生かばん
教科書やノートもほどほどに、薄ければ薄いほどカッコイイとされた学生鞄。鉄板も仕込めば頑強な盾になるのはもちろんのこと、強力な武器としても機能するのでツッパリたちには必須のハイブリッド装備品でしたね。
しかしこの傾向が行き過ぎて社会問題となり、戒めるかのように「カバンの薄さは知能の薄さ」という標語も作られたとか。実に余計なお世話でしたね。
3.BOOWY/YAZAWAステッカー
ツッパリ達の教祖的存在だったBOOWYにYAZAWA。
堂々と鞄の表に貼ったツッパリ度の高いあなたも、鞄の裏にこっそり貼っていたたあなたも同じファン同士。音楽は人種も国境もツッパリもガリ勉も超えるのかもしれません。
4.変形学生ズボン
ツッパリは見た目が命!制服のオシャレには人一倍こだわりました。「ボンタン」「スーパードカン」「ツータック」などのキーワードにピンとくる方は多いのではないでしょうか。
5.ジェル/ポマード
ツッパリにとってヘアースタイルは己のアイデンティティを表します。朝のセットに時間をかけるのはもちろん、外出時に何があっても対応できるよう常に持ち歩くのが真のツッパリではないでしょうか。
6.タクティクス(香水)
ツッパリとは牙の生えた一匹のオス。そのアピールは見た目だけでなく匂いでも周囲に存在感を示さなければいけないのです。
7.BOMB/DUNK
ごくわずかなスペースしか許されていない鞄に入るものといえば、教科書ではなくこちら。80年代といえば、アイドルブーム時代。当時は版型が小さいアイドル誌が大流行していました。なかにはビニ本を持ってくる強者もいましたね。
8.バイク
バイクはツッパリにとって憧れの乗り物。バイク通学の可否は学校によって様々でしたが「俺が校則だ!」と言わんばかりにマイルールを押し通すのが真のツッパリでしたね。
9.タバコ
「なんとなくカッコイイ」「早く大人になりたい」「親や教師や社会への反抗」「周りに勧められたから」、吸い始めた理由は様々でしたが、当時は現代と違って喫煙がカッコイイという風潮がありました。
10.ZIPPO
ツッパリなら当然ライターもオシャレに!クールかつホットでなくてはいけません。100円ライターでは残念でしたものね。
11.アルコール
かつては中高生でもお酒やタバコを買えてしまった時代。そもそも飲酒し始めてまだ間もないであろうツッパリたちなので、わざわざ学校で飲まなければいけない程には体はお酒を欲していないはずですが、それでも持ってきていた人がいたならば相当ガチなツッパリだったのでしょう。
12.メリケンサック
ツッパリたちにとって闘いはいつ起こるかわからないもの。いつでも戦えるよう心の準備はしておかなくてはいけません。
闘いはいつもタイマンとは限らず、理不尽な状況を強いられるケースもあるでしょう。出来れば使わないでおきたい保険のようなアイテムだったのではないでしょうか。もしうれしそうに使用するツッパリがいたならば、それはもう苦麗爺独愚(狂犬)です。君子危うきに近寄らず。
13.コンドーム
使う予定があるのか単なる見栄なのか思いはそれぞれでしょうが、その心がけ自体は立派なことではないでしょうか。
なお、ツッパリたちの早婚・ヤンママ・ヤンパパ率の高さとは無関係な模様。
14.アンパン(シンナー遊び)
これは大変に危険ですので絶対にやってはいけませんでした。
しかしツッパリには危険だとか健康に悪いだとかは関係ありません。そもそも「学校でわざわざやるのか?」という疑問もありますが、学校生活が退屈に感じているならばハメを外すツッパリもいたのかもしれません。
さあ、あなたの学生時代はこれらをいくつ持っていましたか?
0のアナタ:もしかしてあだ名はメガネ君?
1~3のアナタ:ツッパリと名乗るほどの者ではございません。
4~6のアナタ:チョイワルヤンキーってとこでしょうか。
7~10のアナタ:重度のツッパリです。社会復帰が出来たのか心配です。
11~13のアナタ:もう手遅れです。生涯ツッパリで生き抜いてください。
14のアナタ:すいません、ヤキソバパンで許して下さい。
さて、今回はちょっと遊び心をもって「持ち物からわかる、あなたのツッパリ度チェック!」をお送りしてみました。
“過去の武勇伝”とはよく言ったものですが、本当に評されるべきは常に真っ当な道を歩んでいる人ですよね。
この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、ぜひお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)